サプライヤーとの協業を強化 レゾナックがQualtrics XM for Supplierを導入

レゾナックがQualtrics XM for Supplierを導入した。どのような点が決め手だったのだろうか。

» 2023年12月25日 10時00分 公開
[関谷祥平ITmedia]

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 レゾナックが調達部門向けサプライヤーエクスペリエンス管理ツール「Qualtrics XM for Supplier」(以下、XM for Suppliers)を導入したと発表した。サプライヤーとのスムーズな情報交換と管理担当者の業務負荷軽減を同時に実現することを目的としている。レゾナックは、昭和電工と昭和電工マテリアルズが2023年1月に統合して誕生した。同社は「化学の力で社会を変える」をパーパスに掲げ、世界トップクラスの機能性化学メーカーになることを目指している。

企業目標達成になぜXM for Suppliersだったのか

 パーパス実現に向けて、調達領域でサプライヤーと課題を共有し、互いの企業価値向上を目指すことに取り組んでいる。その一環で、サプライヤーにおけるサステナビリティの取り組みを確認するための調査を行っている。調査としては、サプライヤーアンケートを毎年実施していたが、昭和電工と昭和電工マテリアルズが利用していたサプライヤーを対象に適切な管理を行うには、重複の洗い出しや整理など、多くの工数や課題が発生すると予想された。

 そこで、レゾテックとして新たな組織を発足するのに合わせて、アンケート内容を更新し、サプライヤーへの発送や回収、集計、分析を一元管理できるツールの導入を検討した。

 新たに導入するツールでは、調査実施の際に「毎年数百社のサプライヤーを対象に、回答依頼を一斉に送付すること」「回収後に速やかに集計し、全体平均などを算出すること」「サプライヤーごとの個別点数+平均点との比較およびレゾナックからのコメントを記したフィードバックレポート(ダッシュボード)を送付すること」といった一連の作業を短期間で行う必要があった。

 この要件にあるツールとしてレゾナックが導入したのがXM for Suppliersだ。レゾナックの飛戸正巳氏(最高製造関係業務・技術責任者 最高品質保証責任者)は「XM for Supplierは、単なる一方通行のアンケート調査にとどまらず、サプライヤーとのコミュニケーション促進の有益なツールです。当社はサプライヤーと協働してサステナブル社会の実現へ貢献するための強力な“武器”を得たと考えています。今後もサプライヤーの声を事業戦略に反映し、業務を効率的かつスピーディーに推進できる環境を強化し、当社の『化学の力で社会を変える』というパーパスの実現に向けて取り組んでいきます」とコメントしている。

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