カスペルスキーは2023年のダークWeb市場動向を分析し、2024年の予測を発表した。情報窃取型マルウェアやクリプトドレイナーサービスの需要増加が見込まれる。
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カスペルスキーは2024年1月25日、2023年のダークWeb市場の動向を分析するとともに、2024年のダークWeb市場の動向予測を発表した。
2023年にダークWebや公開プラットフォームに投稿されたランサムウェアに関するブログ記事数について、2022年には月平均386件だったが、2023年は476件に増加した。ランサムウェア攻撃者は脅迫、ハッキングによって窃取したデータの公開の場としてブログを作成することから、ブログ数の増加はランサムウェア攻撃が活発だったことを示している。
ダークWeb市場では情報窃取型マルウェアに関する投稿も増加した。特にマルウェアファミリー「RedLine Stealer」のログを提供する投稿が多く、2022年には月平均で370件だったが、2023年には1200件へと増加している。
カスペルスキーによる2024年のダークWeb市場傾向予測は以下の通りだ。
Kasperskyでグローバル調査分析チーム(GReAT)主任セキュリティリサーチャーを務めるセルゲイ・ロズキン氏は「サイバーセキュリティには、プロアクティブな姿勢が求められます。ダークWeb市場の活動やトレンドを監視することは、敵の戦略をのぞき見るようなもので、脅威の早期検知が可能になる他、敵の戦術も理解でき、サイバー防御という面で数歩先を行けるようになります。これは単に保護することだけではありません。進化する脅威の状況を十分に理解し、明日のリスクに備え、企業のセキュリティの回復力を確保することなのです」と述べた。
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