Rust Foundationはセキュリティリスクが高まる中、プログラミング言語「Rust」の責任ある使用を促進するためのコンソーシアムを立ち上げた。
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プログラミング言語「Rust」の普及と開発を支援する非営利団体であるRust Foundationは2024年6月12日(現地時間)に、重要なアプリケーションにおけるプログラミング言語の責任ある使用を目的としたグループ「Safety-Critical Rust Consortium」を発足させた(注1)。
同コンソーシアムには、AdaCoreやFerrous Systems、OxidOS、Lynx Software Technologies、TrustInSoft、Woven by Toyotaなど、新規および既存のメーカー、ソフトウェア企業、その他の組織が参加している。
このコンソーシアムは、(電力やガス、鉄道、空港などの)重要インフラやその他のプロバイダーにおける開発で、安全なプログラミング言語であるRustの利用を拡大する取り組みを進めている。同コンソーシアムは、学術や法律、業界の専門家を含む追加のメンバーを求めている。
オープンソースコミュニティー全体と、重要インフラ業界における強靭な開発を任務とする連邦政府当局との間で、ソフトウェアセキュリティに対する懸念が高まっている時に、このグループは結成された。
Rustは開発目的で現在利用可能な言語の中で、最もメモリ安全性の高いプログラミング言語の一つと考えられている。米国土安全保障省サイバーセキュリティ・インフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)を含む連邦政府関係者は、製造業者に対して、ソフトウェアの脆弱(ぜいじゃく)性の全体的なリスクを減少させるためにメモリ安全性の高い言語への移行を促している(注2)。
Rust Foundationのレベッカ・ランブル氏(エグゼクティブディレクター兼CEO)は、次のように述べた。
「私たちは、Rustがメモリ安全性の高い優れた言語であり、好きなように使ってほしいと主張するだけでは満足していない。世界中の企業やユーザーがこのプログラミング言語を最大限に活用できるように、環境を整えていきたいと考えている」
(注1)Announcing the Safety-Critical Rust Consortium(Rust Foundation)
(注2)CISA to unveil secure-by-design principles this week amid push for software security(Cybersecurity Dive)
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