MicrosoftはWindows 11向けプレビュー更新プログラム「KB5043145」をリリースした。この更新でデバイスの再起動やシステム応答不良が発生し、ユーザーに影響が及んでいる。現在のところ、解決策は提供されていない。
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Microsoftは2024年9月26日(現地時間)、「Windows 11」向けのプレビュー更新プログラム「KB5043145(OSビルド22621.4249および 22631.4249)」をリリースした。この更新プログラムで新機能の追加や機能改善が実施されているが、リリースに伴い不具合が発生していることが確認されており、一部のユーザーに影響が生じている。
現在この更新プログラムをインストールした後、一部のデバイスが複数回の再起動を繰り返す、または「ブルースクリーン」や「グリーンスクリーン」が表示され、システムが応答しなくなるという症状が一部のユーザーに発生している。この状態に陥ると、デバイスが正常に起動できなくなる場合があり、再起動の試行が繰り返される中で自動修復ツールが自動的に起動するケースが確認されている。さらに場合によっては「BitLocker」(暗号化機能)が誤作動し、回復手続きがトリガーされることも報告されている。
Microsoftはこの問題を現在調査中であり、原因の特定や解決策の提供に向けて動いていると説明している。詳細が判明次第、さらなる更新情報を提供する予定としているが、現時点では具体的な修正パッチや回避策が提示されていない。
ビジネス用途でWindows 11を使用している企業や教育機関においては、このような不具合が業務の停止やデータの消失といった深刻な影響を及ぼす可能性がある。また個人ユーザーにとってもシステムが正常に動作しなくなることで日常的な作業が中断され、データ復旧が必要になるケースが懸念される。
現在のところMicrosoftからの公式な回避策は示されていないため、再起動やデバイスの応答不良に遭遇したユーザーはシステム修復ツールやBitLockerの回復プロセスに従うとともに、次のアップデートが提供されるまで注意深く対応することが望まれる。
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