Cybersecurity Newsは2024年11月12日(現地時間)、Google Playから配布された複数のアプリにトロイの木馬「Android.FakeApp」の亜種が含まれていたと報じた。危険なアプリの一覧も明らかになっている。
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セキュリティニュースメディア「Cybersecurity News」は2024年11月12日(現地時間)、「Google Play」から配布された複数のアプリにトロイの木馬「Android.FakeApp」の亜種が含まれていたと報じた。これらアプリの合計ダウンロード数は200万回を超えるとしている。
マルウェアを発見したDr.Webのマルウェアアナリストは、この新しい亜種にAndroid.FakeApp系マルウェアと異なる特徴があると指摘している。同種のマルウェアは起動すると期待していたアプリではなく、オンラインカジノなどの望ましくないWebサイトのコンテンツを表示する。新しい亜種もこの機能は同一だが、特定のネットワークプロバイダーに接続している場合にのみ攻撃を実行する点で異なるという。
新しい亜種は起動すると攻撃者のコマンド&コントロール(C2)サーバにDNSリクエストを送信する。サーバは特定のプロバイダー経由でリクエストが送信された場合に限り、攻撃に必要な情報を応答する。この情報には、望ましくないWebサイトにリダイレクトするURLが含まれており、この情報を取得することでアプリは攻撃を実行する。
情報を取得できない場合、アプリに機能が実装されているケースに限られるが、本来のアプリとして動作することが確認されている。この一連の特徴的な動作は、アプリ審査を突破してGoogle Playから配布できるようにする目的があったものと推測される。
これまでに特定された悪意のあるアプリのうち、ダウンロード数上位の一覧は以下の通りだ。
Dr.Webは新しく発見したAndroid.FakeAppの亜種を、同社のセキュリティソリューションから検出可能としている。また、主要なセキュリティソリューションの多くがAndroid.FakeApp系マルウェアの検出をサポートしているとみられ、Androidユーザーには信頼できるセキュリティソリューションの導入が望まれている。
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