アイ・オー・データ機器のルーターに複数の深刻な脆弱性が発覚した。これらの脆弱性はファイアウォール無効化や認証情報窃取を引き起こす可能性があり、既に悪用も確認されている。
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情報処理推進機構(以下、IPA)は2024年12月4日、アイ・オー・データ機器が提供するルーターに複数の深刻な脆弱(ぜいじゃく)性が存在することを伝えた。
これらの脆弱性が悪用された場合、認証情報を窃取されたり、任意のOSコマンドを実行されたり、ファイアウォールを無効化され機器の設定を変更されたりする可能性があるため注意が必要だ。
アイ・オー・データ機器が提供するハイブリッドLTEルーターである「UD-LT1」および「UD-LT1/EX」に複数の脆弱性があることが分かった。特定されている脆弱性は以下の通りだ。
影響を受けるバージョンは以下の通りだ。
深刻度が最も高いCVE-2024-52564に関してはパッチを適用したファームウェアが提供されている。
CVE-2024-45841とCVE-2024-47133については、修正済みファームウェアは公開されていない。アイ・オー・データ機器はこれらの脆弱性に対応したファームウェア Ver.2.2.0を2024年12月18日頃にリリース予定であることを伝えている。それまではアイ・オー・データ機器が発表している緩和策を実施するよう推奨している。
同脆弱性は既に悪用が確認されていることから注意が必要だ。該当製品を使用している場合、速やかに製品開発者が提供する情報を基にアップデートおよび緩和策を実施することが望まれる。
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