ChromeにAIを活用したセキュリティの新機能が導入された。AIがWebサイトの情報を分析し、危険だと判断した場合、リアルタイムで脅威を警告する。同機能はデフォルトで有効化されていないため手動で設定を変更する必要がある。
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セキュリティニュースメディア「Cybersecurity News」は2025年2月17日(現地時間)、「Google Chrome」(以下、Chrome)のAIを活用したセキュリティ機能が全ユーザー向けに提供開始されたことを報じた。新機能は高度な機械学習を活用し、オンラインの安全性を大幅に向上させるものとされている。
今回導入されたセキュリティ機能ではAIがWebサイトの情報を分析し、従来のデータベースに登録されていない危険なWebサイトでもリアルタイムで脅威を警告する。これによってフィッシング詐欺やマルウェア感染のリスクが大きく軽減される。またダウンロード時にはファイルの詳細なスキャンを実施し、疑わしいものを検出した際にはユーザーに警告を発する仕組みとなっている。
Googleアカウントにログインしている場合、Chromeのセキュリティ機能が「Gmail」など他のGoogleサービスにも適用され、より包括的な保護が提供される。さらにAIを活用した保護機能は単に個々のユーザーを守るだけでなく、全体のWebセキュリティの向上にも寄与する。パスワードの安全性も強化されており、過去のデータ漏えいで流出したパスワードが使用されている場合、警告を表示して速やかな変更を促す仕組みが導入されている。
この機能はデフォルトで有効になっていないため、ユーザー自身がChromeの設定画面から手動で有効化する必要がある。設定は「プライバシーとセキュリティ」の「セキュリティ」セクションにある「セーフブラウジング」から変更可能だ。
AIによるWebトラフィックやユーザーの行動パターンの分析を通じて脅威を検出し、必要に応じて警告やアクセスのブロックを実行するこの仕組みは、一方でプライバシー保護とのバランスが課題となっている。
Googleはこれらのデータが厳格なプライバシー保護の下で処理されるとしているが、ユーザーが訪れたサイトのURLや一部のページ内容、ダウンロード情報、拡張機能のアクティビティー、システム情報などGoogleに送信される仕組みになっている。またGoogleアカウントにログインしている場合、このデータはアカウントと関連付けられ、Gmailなど他のサービスにおいてもセキュリティ強化のために利用されることになる。
Googleの新しいセキュリティ機能によって、さらに安全なブラウジング環境を整えることが可能になるが、その一方でプライバシー保護とのバランスを慎重に考慮することが求められている。利用を検討する際にはそのメリットとプライバシーリスクを十分に理解し、自身のニーズに応じた判断が必要となる。
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