ガートナーの予測によると、2025年の世界のAI関連支出は総額1.5兆ドルに達するという。AI関連のさまざまなソリューションが「過度な期待」のピーク期や「幻滅期」に入る中で、何が後押ししているのか。
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多くの企業が生成AIツールをはじめとするAI関連の支出を増やす一方で、AI導入の効果をどう測るべきかについては定められていないケースもある。また、AI導入による効果はAI関連支出額を下回っているという議論もある。
こうした中で、Gartnerによると、2025年の世界のAI関連支出は総額約1.5兆ドル、2026年には約2兆ドルに達する見通しだ。AI関連のさまざまなソリューションが「過度な期待」のピーク期や「幻滅期」に入る中で、拡大を後押ししているのは何か。
Gartnerのジョン・デイヴィッド・ラブロック氏(ディスティングイッシュト バイス プレジデント アナリスト)によると、今回の予測は、主要なハイパースケーラーがAIに最適化されたハードウェアやGPU(Graphics Processing Unit)を備えたデータセンターへの投資を拡大し、サービスのスケールアップを続けることを前提としている。
2026年に向けては、AIがスマートフォンやPCなどの製品、インフラに組み込まれることで、世界全体のAI関連支出は2兆ドルを超えると予測する。
ラブロック氏は、ITインフラへの投資が拡大する背景について「AI関連投資の領域は、従来の米国の大手ITベンダーだけでなく、中国企業や新しいAIクラウドプロバイダーにも広がっている。AIプロバイダーへのベンチャーキャピタル投資もAI支出の追い風となっている」と説明した。
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