日本TI、RFトランシーバ・リファレンス・デザインを発表

» 2006年10月23日 22時39分 公開
[ITmedia]

 日本テキサス・インスツルメンツは10月23日、WiMAXアプリケーションの開発期間を短縮するRF (高周波) トランシーバ・リファレンス・デザイン「TSW5002」「TSW5003」「TSW5005」を発表した。同リファレンス・デザインは、プリント基板、デザイン・データベース、回路図、部品表などで構成されており、開発期間を大幅に短縮することができるという。

 これら3種のリファレンス・デザインは、IEEE 802.16dまたは.16eの各標準の規定を満たし、基地局、アクセス・ポイント、ワイヤレス・バックホール回線、ポイント・ツー・ポイントのマイクロウェーブ回線、パブリック・セーフティ・バンド、FDDベースのアプリケーションなど、さまざまなインフラストラクチャ・テクノロジー向けのRFフロントエンドの要件をサポートする。

 TSW5002は、TIの「TRF11xx」チップセットを搭載しており、2.5Gヘルツ帯で動作する。またTSW5003は「TRF12xx」チップセットを搭載し、3.5Gヘルツ帯で動作する。これらのチップセットは、それぞれスーパーヘテロダイン方式の受信回路および送信回路が集積された5個のチップで構成されている。

 TSW5005は「TRF2432」および「TRF2436」の2チップ構成のヘテロダイン・トランシーバ・チップセットで構成され、5.6Gヘルツ帯で動作するソリューションで、複素I/QインターフェイスのTDDモードをサポートする。

 なお、TSW5002は2.3〜2.7Gヘルツ、TSW5003は3.3〜3.8Gヘルツ、TSW5005は4.9〜5.8Gヘルツの周波数帯で動作し、設計者はこれらのリファレンス・デザインに内蔵されたフィルタの中心周波数を、任意の周波数帯に変更するだけでカスタマイズが行える。

 各リファレンス・デザインは、2007年第1四半期より受注を開始する。参考価格は499ドル。

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