RFIDリーダー付き携帯を使って地域情報を取得──NECが実証実験

» 2006年12月01日 23時29分 公開
[ITmedia]

 日本電気は12月1日、明治大学小林正美研究室、日本建築学会ユビキタス建築都市特別研究委員会都市小委員会、神田地域の五大学とNPO法人神田学会で構成されたインターユニバーシティ神田と共同で、携帯電話を利用したコミュニティ型の情報配信システムを開発し、実証実験を開始すると発表した。

 同システムは、商店街利用者の現在地情報に基づき、利用者が探している店舗の情報やトイレ・避難場所などの地域情報、イベント情報、クチコミ情報を地図上に表示するサービスを提供。利用者の位置情報とネットワーク上の情報の連携により、利用者は自分の場所や状況に合致した情報を簡単に入手できるようになる。

 携帯電話に接続したRFIDリーダーを持つ利用者が、商店街の各所に配置されたRFIDタグを読み取ると、自動的に位置情報が獲得され、携帯電話から地域情報へのアクセスが行われる。

 実験は12月3日から同10日まで、NECと明治大学小林正美研究室、都市小委員会の三者が共同で、「商店街の活性化」というテーマのもと東京・品川区の戸越銀座商店街で実施。12月12日から同17日までは、これら三者にインターユニバーシティ神田を加え、東京・千代田区の神保町商店街で、「街の図書館」をテーマに実証実験を行う。参加者は合計約200名を予定している。

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