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KDDIとSII、CDMA 1X対応の小型通信モジュールを開発
KDDIとセイコーインスツル(SII)が、通信モジュールの開発と供給に関して業務提携した。組み込み用の通信モジュールを共同で開発し、KDDI推奨モジュールとして販売する。
KDDIとセイコーインスツル(SII)は4月20日、共同で通信モジュールの開発と供給を行うことで合意し、合わせて軽量・省スペースな通信モジュール「M1XTA01A」を発表した。KDDIはM1XTA01Aを「推奨通信モジュール」として2006年4月中旬から販売する。
KDDIは以前からCDMA 1X方式のパケットデータ通信に対応した通信モジュールを販売していたが、小型データ通信カードなどの開発ノウハウを持つSIIと協業することで、小型・軽量な通信モジュールの開発に成功したという。
共同開発したM1XTA01Aは、外形寸法が37×50×5.3ミリのコンパクトな通信モジュールだ。重量も約23グラムと軽い。OTA(Over The Air)機能に対応し、無線で電話番号や加入者情報の書き込み・消去ができるため、遠隔地から通信機能の開始や停止ができる。また、サイズの小ささを生かし、通信アダプターやテレメトリング装置などへの組み込みにも利用できる。
両社は今後も通信モジュールを利用した関連製品を共同開発し、自動販売機の管理やセキュリティ機器の監視、産業機械の遠隔制御、車両の運行管理などのビジネスを展開していく。
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