特集
convert――ファイルシステムの変換:スーパーユーザーのためのWindowsコマンド再入門
これまでのこのコーナーではUNIX/Linuxと同じようでいて少し異なる共通に使えるコマンドを中心に紹介してきた。今回から数回にわたって、UNIXに存在しないWindows特有のコマンドを紹介する。今回はconvertだ。
convert――ファイルシステムの変換(FAT32からNTFS)
UNIX/Linuxでは「なし」
現在のWindowsでは、主にFAT32とNTFSの2種類のファイルシステム形式が利用されている。セキュリティを意識すれば自然とNTFSを選択すべきだが、Windows 9xからWindows XPにアップグレードした場合など、FAT32の場合がある。そういったときにNTFSへ変換するのがこのコマンドだ。なお、いったんNTFSに変換した場合、Windowsの標準コマンドでは、FAT32に戻すことはできず、サードパーティー製ツールなどを利用しなければならないので注意が必要だ。
オプション | 使用例 | 詳細 |
---|---|---|
ドライブ名 /FS:NTFS | convert d: /FS:NTFS | 指定されたドライブをNTFSにコンバートする。使用例では、DドライブをNTFSにコンバートしている |
/NOSECURITY | convert d: /FS:NTFS /NOSECURITY | コンバートしたドライブをすべてのユーザーからアクセス可能に設定する。Windows XPのみで利用可能。使用例では、Dドライブを変換する際に、すべてのユーザーからアクセス可能なように権限を設定している |
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