Microsoft、家庭用スマートメーターツール「Hohm」をβ公開:Windows Azureで省エネ
Microsoftの「Hohm」はクラウドサービスAzureとBingを利用した、家庭の省エネ、節約を助けるWebサービスだ。
米Microsoftは6月24日、家庭でのエネルギー消費量を表示して節電などのアドバイスをするオンラインサービス「Hohm」のβ公開を発表した。同サービスはクラウドサービスWindows Azure上に構築されており、BingとMicrosoft Advertisingプラットフォームを利用する。
Hohmは米エネルギー省ローレンス・バークレー国立研究所からライセンスを取得した分析システムを採用している。電気・ガス・水道などの公共事業企業からのデータを分析し、ユーザーの住居や家族構成などに合わせた省エネルギーに役立つアドバイスを提供するという。
Microsoftは米国内の公共事業企業にHohm向けのツールを提供しており、このツールを組み込んだ企業からエネルギー供給を受けている家庭でHohmを利用できる。スマートメーター(電力消費分布などが分かる高性能電力メーター)を設置していなくても、このツールによってデータを提供できるという。β版公開時点では、米Puget Sound Energyほか4社がHohmコミュニティーに参加している。Microsoftは企業向けにHohmのSDKを用意しており、コミュニティーへの参加を呼び掛けている。
β版は無料だが、今後有料になるのか、Microsoft Advertisingを利用した広告収入モデルになるのかは不明。
米国では、IT技術を活用して電力の利用を最適化する次世代電力網、いわゆる「スマートグリッド」が注目を集めており、MicrosoftのほかIBM、Google、Ciscoなど多数の企業が市場に参入している。
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