またも立ちはだかる世界の壁――日本代表、一次予選で惜敗:Imagine Cup 2009 Report
エジプトで開催されているImagine Cup 2009では、花形のソフトウェアデザイン部門で予選通過国の発表があった。残念ながら日本代表の一次予選突破は叶わなかった。
米Microsoftが全世界の学生を対象にエジプトで開催している技術コンテスト「Imagine Cup 2009」において現地時間の7月4日、一次予選を通過したグループが発表された。ソフトウェアデザイン部門で2008年に惜敗した日本代表の「NISLab++」は万全を期して本大会に挑んだが、一次予選の突破とはならなかった。
ソフトウェアデザイン部門はImagine Cup 2009で最多の出場チーム数を誇る花形部門だ。おのずと予選突破の壁も高くなる。NISLab++は既報の通り、同日の午後に発表を終え、予選通過グループの知らせを待っていた。
2008年のパリ大会では初出場というプレッシャーに加え、デモがうまく動かなくなるといったトラブルに見舞われた。万全を期した今年は、昨年を上回るプレゼンテーションや質疑応答を披露した。だが、二次通過のグループ名にNISLab++が名を連ねることはなかった。プレゼンテーションのサマリーはImagine Cupの専用サイトで公開され、一般投票で4万以上の票を集めている。ランキングの上位に食い込むなどユーザーの評価も集めていただけに、一層悔やまれる結果となった。
ソフトウェアデザイン部門において二次予選への切符を手に入れたのは12国。ブラジル、コロンビア、チェコ、フランス、メキシコ、ポーランド、ルーマニア、ロシア、スペイン、スリランカ、台湾、イギリスだった。
組み込み開発部門の発表も同時に行われた。日本代表として出場した国立東京工業高等専門学校の「CLFS」にも世界の壁が立ちはだかり、一次予選で敗退した。
ファイナリスト、数時間後に決定
数時間後には、決勝戦に駒を進めたチームの発表があった。ソフトウェアデザイン部門は、ブラジルの「Virtual Dreams」、ポーランドの「Demoscene Spirit」、ルーマニアの「SYTECH」、ロシアの「Vital Lab」、スペインの「LDAP Development」、台湾の「Tech-Volunteers」の6組。同部門の決勝戦は現地時間7月5日の15時40分から開催される予定だ。
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