HP、統合仮想化環境を構築する「Converged Infrastructure Architecture」発表:Cisco・EMC連合に対抗
CiscoとEMCがデータセンター仮想化の新アライアンスを発表した翌日、HPもデータセンター仮想化支援アーキテクチャとパートナープログラムの拡大を発表した。
米Hewlett-Packard(HP)は11月4日、企業のデータセンター仮想化を支援するアーキテクチャ「Converged Infrastructure Architecture」を発表した。
Converged Infrastructure Architectureは、サイロ化している既存のサーバやストレージ、ネットワークデバイスを統合してリソースプールにすることで、高度に自動化した仮想環境を構築するサービス。統合管理ツールにより、こうしたリソースプールをワークロードやアプリケーションの必要に応じて動的に分割、統合、変更できるという。
同アーキテクチャは、インフラのプロビジョニングと適合を行う共有サービス管理エンジン「HP Infrastructure Operating Environment」、ネットワーク技術「HP FlexFabric」、リソースプールを構築する「HP Virtual Resource Pools」、エネルギー消費を最適化する「HP Data Center Smart Grid」という4つの新技術で構成されている。
HPは同日、Converged Infrastructure Architectureの企業による導入支援を強化するため、パートナープログラム「HP BladeSystem Solution Builder」の拡大を発表した。データセンター向け自動化システム「BladeSystem Matrix」向けの新しいテンプレート「Matrix ISV template」により、顧客企業はビジネスアプリのためのプロビジョニングが簡単にできるようになるという。「Exchange Server 2007」をはじめとするMicrosoft製品や、Oracle、SAPの製品のテンプレートが同日公開されたほか、2010年初旬には、Citrix、F5、McAfee、MicroStrategy、Novell、Red Hat、SAS、、VMwareなどによるテンプレートがリリースされる予定だ。
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