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Intel、Infineonの無線部門買収でスマートフォン事業を強化
Intelが携帯向け3Gチップセットなどを手掛けるInfineonの無線部門を14億ドルで買収し、後れを取っているスマートフォン分野の強化を図る。
米Intelは8月30日(現地時間)、独Infineon Technologiesの無線ソリューション部門(WLS)を買収することで合意に達したと発表した。買収は現金で行われ、総額は14億ドルに上る。取引は2011年1〜3月期中に完了する見込み。この買収で、Intelは後れを取っているスマートフォン向け半導体分野の強化を狙う。
WLSは、主にスマートフォンや携帯電話向けの3Gチップセットやソフトウェアを手掛けている。買収完了後、WLSは独立した部門として運営され、英ARMを含む既存顧客向けの製品提供は継続する。同部門の製品は、米AppleのiPhone 4でも採用されている。
Intelはモバイルプラットフォーム「Centrino」でWi-FiおよびWiMAXをサポートしており、WLSの3G技術を合わせることで、モバイル通信技術を包括できるとしている。同社が掲げる事業戦略の3つの柱である「省電力」「ネット接続性」「セキュリティ」の2つ目の柱を強化するということだ。
同社はモバイルワイヤレス分野におけるセキュリティ強化を目的に、19日に米セキュリティ企業のMcAfeeの買収を発表している。
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