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iOS 7の気になるセキュリティやビジネス向け新機能、BYOD対応も

Appleが今秋リリース予定の「iOS 7」ではセキュリティや企業ユース向けの機能も強化されている。

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 米Appleは現地時間の6月10日、米国サンフランシスコで開催中の開発者向けカンファレンス「WWDC 2013」でモバイル向けOSの最新版「iOS 7」を発表した。一新されたアイコンデザインや通知/コントロールセンター、iTunes Radio、カメラの新機能などが話題だが、本記事ではセキュリティ対策やビジネスユース向けの機能に注目してみたい。


Safariで利用可能

iCloud Keychain

 iCloud上でアカウント名やパスワード、クレジットカード情報を登録、管理する機能。登録アカウントのあるWebサイトやECサイトにSafariブラウザでアクセスすると、自動的にサインインできるようにもなる。iCloud Keychainへの登録情報はAES 256ビットのアルゴリズムで暗号化され、「とても安全だ」という。

パスワード生成機能

アカウント作成が必要な際に、Safariブラウザ上で予測な困難な自分専用のパスワードを生成できる。

Find My iPhoneの機能強化

紛失したiPhoneの所在をユーザーに知らせる「Find My iPhone」機能ではリモート操作で端末のデータを消去した後に、ロックスクリーンへ任意のメッセージを表示できるようになる。例えば、端末を拾得した人にユーザーへの連絡先を伝えられる。また、端末を拾得した人物が不正に端末を転売してしまうといった事態に備えて、Apple IDとパスワードを端末から消去した後に再アクティベーションするには、再びApple IDとパスワードの入力が必要になる。ただし、これら機能は一部の国では利用できない可能性がある。


ロックスクリーンでのメッセージ通知(左)と再アクティベーションでの入力画面

BYODなどへの対応

 iOS 7ではビジネスユース向けに多数の新機能を盛り込んでいるとのこと。特にBYOD(私物端末の業務利用)に着目した新機能としては、プライベート利用とビジネス利用を切り分けたデータの保護、アプリのライセンス管理、MDM(モバイルデバイス管理)システムへの簡単な登録、無線ネットワーク経由でのアプリ設定、エンタープライズシングルサインオンのサポート、サードパティー製アプリのためのデフォルトでのデータ保護などが予定されている。

 iOS 7は今秋から一般ユーザー向けに提供される。対応製品はiPhone 4/4S/5、iPod touch 16/32/64Gバイトモデル(第5世代)、iPad 2以降とminiとなる。

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