毎日の食事が外食や中食(惣菜やお弁当を買ってきて、家やオフィスで食べる)が中心だと、「栄養面が心配だから自炊しようかな」と思うことがあります。
でも自分1人分だけなら、調理器具一式をそろえたり、使ったりするのは大変。そこでおすすめしたいのが、1人分の献立作りにちょうどいい「おひとり様調理家電」です。
おひとり様調理家電の多くはコンパクトサイズで機能がシンプル。多機能な調理メニューを備えると、サイズや重さも本格的になり、価格もアップしてしまいます。単機能でも使い方に幅があり、さらに“ほったらかし”調理ができると重宝します。
例えば一口に「加熱するだけ」といってもガスコンロとできることは同じ。煮物や焼き物、揚げ物までできる調理家電もあります。
料理好きでも皿洗いは好きではない、という人がいるように、調理後や食後の洗い物は面倒なもの。そのプチストレスを軽減するためにも、洗いやすさは重要です。構造のシンプルさは、洗いやすさにもつながります。
ボウルのような形状なら、ツルンと洗えますよね。逆に、複雑でも、分解できれば洗いやすさにつながります。細かな凹凸があるにもかかわらず分解できず、吹きこぼれたものを除去できないと困ってしまいます。お手入れやメンテナンスのしやすさもしっかりチェックしたいですね。
おひとり様向けの調理家電は、食卓で調理してそのまま食事できるデザインが主流です。そこで気になるのがデザイン。最近の調理家電はデザイン性も高く、レトロ感あふれるおひとり様家電も増えています。
また使わない調理器具や食器はしまっておきたいものですが、電子レンジや炊飯ジャー、トースター、ポットなど、キッチンやリビングに置きっぱなしという家電も少なくありません。おひとり様調理家電も、収納の都合でしまう場所がなかったり、すぐ使えるよう出しっぱなしにするなら、インテリアに馴染むデザインの製品を選びたいですね。
サンコー 「おひとりさま用超高速弁当箱炊飯器」は、お米と水を入れたあと、スイッチを入れるだけで1人分のご飯を超高速で炊けるアイテム。ユニークなのは“弁当箱”そのものという形状。ご飯を炊いたら、ご飯茶碗がなくてもそのままご飯を食べられます。レトルトカレーをかけることもでき、丸洗いも可能です。
茶碗一杯分に相当する0.5合であれば14分、1合でも19分で炊きあがります(むらし時間を除く)。さらに、なんちゃってピラフや市販の炊き込みご飯の具を使った味付けご飯、チキンライスなど、通常の炊飯器のようなバラエティーに富んだご飯ものも作れます。価格は6980円(税込、以下同)です。
電気ケトルを鍋兼用にしたのがシロカの「おりょうりケトル ちょいなべ」です。通常の電気ケトルはヒーターと一体型のため、内側を軽くすすぐことしかできませんが、こちらは分離型。ケトル部分を完全丸洗いできるため、通常の料理にも対応しています。
材料を放り込んでスイッチを入れれば、設定温度まで加熱して保温状態に。ラーメンを作ったり、肉や野菜を入れてひとり鍋を楽しんだり、野菜スープも手間なく作れます。設定できる温度は40度から100度。チーズフォンデュやおでん、温泉卵や熱燗など温度調節の必要なレシピも作れます。
シンプルでスタイリッシュなデザインはシロカならでは。テーブルの上に出しっぱなしにしておいても違和感がありません。丸洗いでき、昼間はコーヒーやお茶用の湯沸かしに、夜は調理器具として大活躍してくれるでしょう。Amazon.co.jpでの価格は9980円です。
電気を使わないので、家電というカテゴリーからは少しずれてしまいますが、日々の晩酌や、週末を楽しくしてくれる燻製器がドウシシャ「もくもくクイックスモーカーS」です。
ガチャポンのような見た目の下半分に固形燃料、燻製チップ入れがあり、上半分は食材を載せる調理皿という構成。固形燃料に火を付けると燻製チップが加熱され、スモークが立ち昇って素材を燻します。プロセスチーズやゆで卵、ベーコンやナッツが極上のおつまみに変身します。
容器から少しだけ煙が漏れてしまいますが、火災報知器を作動させるほどの量ではないとのこと。見た目はオブジェのようなたたずまいなので、しまわずに出しっぱなしにしておきたくなるかも。構造がシンプルなのでお手入れに手間がかからないのも良いですね。価格は3278円です。
レコルト「ポットデュオ フェット」は、煮る、焼く、蒸す、揚げる、炊くの5つの調理をこなすおひとり様調理家電です。
上から順に、蓋、鍋、ヒーターとシンプルな構造で、弱火から強火の火力調節が可能。サーモスタット機能を搭載しているため、加熱しすぎを防げます。
煮物や鍋、スープ作りに適したセラミックボウルは、炊飯も行えます。揚げ物カバーを使えば、油ハネを気にすることなく、テーブルの上で揚げ物や、晩酌時の串揚げなどを作れるでしょう。フッ素樹脂コーティング済みのグリルプレートは充分な深さがあるため、パエリアなどちょっと凝った料理も可能。ボウルとプレートがあるので、ボウルで汁物を作っておき、プレートで食事の間際に焼き物を調理する、といった使い方もできそうです。
また全バーツを重ねて収納できるため、場所を取ることがありません。テーブルに出しっぱなしにしておいて、いつでもすぐに使えるようにしておきたくなるデザイン性の高さもあります。構造がシンプルなので洗いやすいのもポイントです。価格は9680円です。
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