神社仏閣を参拝した証としてもらえる、御朱印。寺社の名前や参拝日などが達筆な字で墨書きされたり、かわいいデザインの御朱印がもらえたりと……旅の記録としてはもちろん、スタンプラリー的な面白さが味わえるとして、御朱印集めを楽しむ人は増えています。
そんな種類豊富な御朱印を記録しておけるのが、「御朱印帳」です。ひと口に御朱印帳と言っても、紙のとじ方やサイズ、デザイン、紙の種類などさまざまな違いがあります。今回は、こうした御朱印帳を選ぶ際のポイントに触れつつ、おすすめの商品を紹介します。
御朱印帳は、紙のとじ方において、主に「蛇腹式」「ブック式」「紐とじ式」の3種類に分けられます。
蛇腹式は、びょうぶのような形で広げることができるタイプ。スペースがあれば、御朱印帳を横に広げて集めた御朱印のすべてを眺めることもできます。昔ながらのとじ方ということもあり、古い書物のような雰囲気を楽しめるのも魅力の1つです。
広げると平らになるので、書き面が安定しやすく、御朱印を押印したり字を書いたりする寺社側からしても好まれやすいタイプと言われています。
ブック式は、その名の通り、一般的な本と同じ形状をしているタイプ。1ページずつめくりながら、集めた御朱印を確認することができます。一気に広がってしまう心配もなく、コンパクトなものが多いため、持ち運びに便利です。
紐とじ式は、紐で和紙をとじているタイプ。番号順に参拝する霊場巡りやお遍路などの際、つい回る順番が前後してしまうこともありますよね。紐とじ式なら、紐をほどけば、集めた御朱印の順番を後から入れ替えることが可能です。これなら正しい順番で御朱印を保管することができますよ。
御朱印のサイズは、寺社によって異なります。文庫本に収まるくらいの小さなものも多いですが、書き置きされているものも含め、大きいサイズの御朱印も少なくありません。大きめの御朱印も収めたいという場合は、12(横)×18(縦)cmのB6サイズがおすすめです。
ただし、大判サイズは持ち運ぶ際にかさばるかもしれないので、その点は認識しておきましょう。
一方、コンパクトなものを求めている場合は、11(横)×16(縦)cmくらいの小型サイズがおすすめ。大きい御朱印を記録することはできませんが、文庫本と同じくらいのサイズなので手軽に持ち歩けます。
御朱印帳を選ぶ際に、やはり気になるのがデザインですよね。かわいいものが好みなら、花柄をはじめ、うさぎや猫などの動物、ミッフィーなどのキャラクターの絵があしらわれているものがおすすめです。
かっこいいものが欲しい場合は、竜や虎、鳳凰、蛇などが使われているもの、風神雷神など神様がデザインされているもの、葛飾北斎など有名画家の絵があしらわれているものが良いでしょう。最近では、「名探偵コナン」や「鬼滅の刃」などのアニメとコラボした商品も販売されており、こちらも人気を集めています。
あわせて、中身に使われている紙の種類もチェックしましょう。薄い紙が使われていると、せっかく御朱印をもらっても裏写りして、文字がにじんでしまう可能性もあります。厚めの和紙が使われていれば、こうした裏写りは起こりにくくなります。
そのため、「奉書(ほうしょ)紙」や「雁皮(がんぴ)紙」などの厚めの和紙を採用している商品がおすすめです。奉書紙は白色、雁皮紙はベージュ色で水にも強いという特徴があります。袋とじのように紙が2重構造になっていると、よりにじみにくくなりますので、その点にも注目しましょう。
ムービックの「鬼滅の刃 御朱印帳」は、約11(横)×約16(縦)cmの比較的コンパクトな御朱印帳。鬼滅の刃のキャラクターをモチーフとする、複数の絵柄があしらわれているのが特徴です。
鬼滅の刃の聖地巡礼旅のお供としてこちらの御朱印帳を持ち歩き、ゆかりのある神社で御朱印を集めていくのも楽しいかもしれません。
蛇腹式の商品で、24折りとなっています。販売価格は2900円前後です。
谷口松雄堂の「komon+ 集印帳 特大 猫足に十」は、猫の姿や肉球がプリントされた、おしゃれでかわいらしいデザインの御朱印帳。約12.1(横)×約18.2(縦)cmの大判サイズなので、大きめの御朱印でもしっかり収めることができます。
国産奉書紙を2枚重ねて使用しており、墨が裏写りしにくくなっています。蛇腹式で24折り、ページ数で言えば48ページ使用できます。販売価格は1100円(税込み、以下同)です。
法徳堂の「御朱印帳 四季彩爛漫」は、表紙の一面にさまざまなお花が描かれている、華やかなデザインの御朱印帳。約12.2(横)×約18.3(縦)cmの大判サイズで、ページ数は46ページとなっています。
厚手の奉書紙を使用しているので、にじみにくくなっており、長期保存も可能です。蛇腹式の商品なので、集めた御朱印を一気に広げて眺めることもできます。
雨や汚れから守る専用のビニールカバーや、かわいいデザインのオリジナルしおりが付属します。販売価格は2200円前後です。
高知製本の「御朱印帳 大判/四神白虎 standard Ver.」は、表紙に白虎の絵が大きく描かれている御朱印帳。箔押しによって表現された、白銀の虎が今にも浮き出てきそうな迫力があります。かっこよさを求めるなら、ピッタリの御朱印帳です。
蛇腹式の商品で、中身は48ページで構成されています。奉書紙が使われており、墨の裏写りを防止します。販売価格は2300円前後です。
法徳堂の「御朱印帳 華紋唐草 紺」は、豪華かつ上品な金襴(きんらん)生地を使った装丁が魅力の御朱印帳。紙が厚く裏写りしづらい、滑らかな書き心地、変色や虫に強く長持ちするなど、さまざまな魅力を持つ、高級和紙の雁皮紙が使われています。
サイズは約13.5(横)×約17(縦)cmのブック式の商品になります。60ページ収録されており、本と同じように1ページずつめくって集めた御朱印を見返すことができます。比較的コンパクトなので、持ち運びやすくなっています。
ページの間には裏写りを防ぐための間紙が入っているので、大切な御朱印がにじんでしまうという事態を避けることができます。雨や汚れから保護する専用ビニールカバーが付属。販売価格は2200円前後です。
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