出版不況といわれて久しいですが、2020年の書籍の総出版数は6万8608冊。1カ月にすると約5700冊、1日にすると約190冊も発売されています(出典:総務省統計局)。
紙の本だけでなく、デジタルで読める書籍も増えています。こんなにたくさんの書籍の中から、自分が知りたいこと、調べたいことが書いてある書籍を見つけ出すのは大変ですよね。
そこで今回は、作家のエージェント会社で書籍PR担当の丸山隆子さんに「育児書・子育て本」のおすすめを紹介していただきました。主にAmazon・楽天の売れ筋ランキング上位のものからピックアップしています。子育てをしている人、育児に悩んでいる人すべてに役立つ書籍です。ぜひ参考にしてみてください。
作家のエージェント会社(株)アップルシード・エージェンシーで作家と書籍の広報PRを担当。そのほか依頼された企業・サービスのPRなども担当。大学では近現代日本文学を専攻、卒論は寺山修司。
Twitter:@asamarurin
Fav-Log編集部員として雑誌・書籍や生活家電、キッチン用品などを担当。大学卒業後はテクノロジー関連の専門誌の記者や経済系メディアの記者・編集者として働く一方で、私生活では何とか2児の母をやっています。10年以上クラシックバレエをやりながら、チアダンス部に所属するなど踊り続けてきましたが、いまはチアダンスを習う子供の応援が趣味。また読書も趣味で、好きなジャンルはハードボイルド。大沢在昌作品は見逃しません。毎週末試乗しており、車の購入を検討中。今年は家族みんなでたくさん遠出したいと思っています。
Twitterのフォロワーが11万人を超える小児科医ふらいと先生こと今西洋介さんとほか12人の専門家が、いわゆる「子育て神話」、育児にまつわるちまたでいわれているうわさや迷信のようなものを、科学的根拠から1つ1つ解説している本です。Amazonの「赤ちゃんのいる暮らしの本」の売れ筋ランキングでは第3位となっています(2022年8月1日現在)。
私は帝王切開で出産をした際に「おめでとうっていって良いのかな。大変だったね、普通の出産ができなくて」といわれ、とても驚いた経験があります。それだけでなく、母乳育児を1歳未満で止めた時にも「免疫がつかなくなるんじゃない?」と心配されたことも。妊娠・出産が初めてのケースでは、こうした言葉に気持ちが揺さぶられがちです。本書では、
などのような子育て神話や疑問に、小児科医などの専門家が最新の知見に基づいて科学的に答えてくれています。子育て中の方、これから出産を控えている方などにぜひ読んで頂きたい1冊です。
ミュージシャン、作家として活躍している著者の辻仁成さんが、パリでの子育てをつづったエッセイです。著者は離婚後、シングルファーザーとして子育てに奮闘する様を主宰するWebサイトマガジン「Design Stories」にて日々発信してきました。そのコラムを抜粋・再構成して1冊にまとめたのが本書です。発売前から話題沸騰で、なんと発売前重版がかかったそう。
装画を含めすべてのイラストを辻仁成さんご自身が手がけているのも見どころです。良いことばかりではなく、時に激しくぶつかり合う様子もさらけ出していて、読んでいるこちらも切なくなる場面が多々あります。
誰しも、10代の不安定な時期は親や周りの大人と衝突した経験があるかもしれませんが、そうしたことを思い出し、お子さんの立場になったり、親の立場になったりして読めると思います。
Twitterのフォロワー数50万人超、YouTubeチャンネル登録数70万人超と大人気の保育士、てぃ先生の育児書です。なんと10万部を突破しているそうです。
てぃ先生はインスタライブなどにもよく登場しますが、子育て中の「困った!」という悩みに対して、実際にてぃ先生ご自身が保育士として試して効果的だった方法や、保護者の方から評判が良かった方法など、具体的に解決策を示してくれるのが人気の秘密かもしれません。
食事、お出かけ、お片付け、寝かしつけ、お友達関係などシーン別の「お困りごと」へのアドバイスが載っているので、知りたいところだけさっと読めるのも本書の魅力の1つです。
「AERA with Kids」の元編集長が幼児・小学生向けの子育て本の中から100冊を厳選し、絶対押さえておきたい「子育ての基本」や「新しい教育観」を23のキーワードに沿って紹介している本です。
とにかくこれ1冊読んでおけば何とかなる! 読みたい育児書が見つかる! 忙しい方におすすめです。
Amazonや楽天市場の売れ筋ランキングで上位ではありませんが、個人的におすすめしたいのがこちらの本です。子育てをしているとついつい口にする「しなさい」「○×やったの?」「早くして!」という言葉を言わずに、子供が自ら進んで行動し、自分を管理できたら……。そう思う親御さんが今すぐに家庭で実践できる育児法が紹介されています。
「非認知能力」とは、子供に備わって欲しい「自分を大切だと思う自己肯定感」「自分はできると思う自己効力感」「自分を管理できる自制心」といった数値化できない能力のこと。非認知能力を調査・研究し、育児に実践し続けるパイオニアとしてこれまで1万人近くの人に講演やワークショップで接してきたボーク重子さんが勧める子育て法の「基本」が「もっとも簡単にわかる入門書」にして初のマンガ版です。
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