燃費の良い車に乗っているとつい忘れがちなのが、タイヤの空気圧調整です。調整から1カ月も経てば、空気が抜けてしまうこともしばしば起こります。タイヤの空気圧が低いと乗り心地が悪くなるだけでなく、燃費の低下にもつながります。
だからといって、ガソリンスタンドやディーラーに空気圧調整のためだけに行くのは正直面倒……という人におすすめしたいのが、FUAUFASの「コードレス電動空気入れ」です。販売価格は6000円前後です。実際にさまざまなものに空気を入れてみましたので、使い勝手や注意点などを紹介します。
大学卒業後、大手メーカー系自動車販売会社に勤務。在職中は個人顧客を中心に年間平均60台の新車を販売。自動車保険の見直し提案などの経験も豊富。その後、金融業界に精通した業務・教育支援を行う会社に転職し、法人営業に従事するとともに、2級ファイナンシャル・プランニング技能士およびAFP資格を取得。2018年よりライターとして活動を開始。新車ディーラー業界の裏話やファイナンシャルプランナーの視点から見た車購入アドバイスだけでなく、お得なカー用品やガジェット紹介等も得意とする。私生活では3児とうさぎ2羽の父。【保有資格】2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP(日本FP協会認定)
身の回りを見てみると、車のタイヤ以外にも空気が必要になるものが多々あります。例えば自転車のタイヤもそうですよね。子供がいる家庭だと、ボールもありますよね。夏になると海に行く人は、浮き輪やビーチボールにも空気入れが必要になります。
それぞれ形状が異なりますが、今回紹介するFUAUFASの電動空気入れは、これらの全てのものに空気を入れることができる便利なアイテムです。
実際にレビューする前に、FUAUFASの電動空気入れのスペックや同梱物について紹介します。
まずは電動空気入れのサイズから見ていきましょう。約17.2(縦)×7(横)×5.2(厚さ)cmと、500mlのペットボトルよりも小さいサイズ感です。持ってみた感じは、一般的なヘアスプレーよりも一回りほど太い、という印象です。
次に重さですが、計測すると本体のみで約532gでした。500mlペットボトルくらいの重量です。
同梱物と合わせると約615gです。日常的に持ち歩くことはあまり想定されていないと思うので、許容範囲のように感じます。
同梱物は以下の通りです。
写真向かって左から、
空気を入れる際はエアーコンプレッサーにエアホースを接続し、空気を入れたいもののバルブに合わせたバルブアダプタを取り付けます。タイヤ用バルブは米式・英式・仏式に対応しています。
充電方法ですが、USB Type-AもしくはUSB Type-Cに加えて、車のシガーソケットからの充電にも対応しています。充電時間は0〜100%まで約2時間です。
FUAUFASの「電動空気入れ」はさまざまな用途に対応したバルブアダプタが付属しているので、車のタイヤだけでなく、自転車やオートバイなどの空気を入れることができます。
また、車、バイク、自転車、ボールの4つのモードがあります。各モードを選ぶことで、自動的に最適な数値に設定してくれるので、簡単に空気を入れられます。もちろん、好みの空気圧にも調整可能です。単位はBAR、kg/cm2、KPA、PSIの4種類に切り替え可能で、ワンタッチで簡単に使用できるので、初心者でも心配ありません。
さらにLEDライトを搭載しているので、暗い環境下でも使えます。通常の点灯モードに加えて、点滅、SOSモードがあるので、緊急時にも役立ちそうです。
実際に使っていきます。自宅の車のタイヤ、自転車、子供のサッカーボール、ビーチボールで試してみました。
まずは本命ともいえる、車のタイヤです。
本体にエアホースを取り付けることで、車のタイヤに空気を入れることができます。
まずは本体の電源を入れ、車モードに設定します。その後、タイヤにエアホースを取り付けると現在のタイヤ空気圧が表示されます。
このとき、設定したい空気圧を本体左に付いている「+」「−」ボタンで設定し、電源ボタンを押すことで空気入れが始まります。設定した空気圧に達すると、自動的に停止するので入れ過ぎ防止にもなります。
次は自転車のタイヤです。まず、バルブ形式に対応したアダプタを自転車のバルブに取り付けます。その後、ホースとバルブを取り付けます。
あとは本体の電源を入れて自転車モードにし、設定したい空気圧に合わせた上で電源ボタンを押すと空気を入れられます。ロードバイクのような自転車であれば設定したい値があるかと思いますが、普段使いの自転車であれば規定値で入れて問題ありません。
次は子供用のボールです。ボールに空気を入れる際は、専用のアダプタ(細長い針状のもの)をホースに取り付けてから行います。
あとは車や自転車と同様にボールモードにし、スイッチを押すだけで空気が入り始めます。ボールの形、大きさ、種類によって適切な硬さが変わってくると思うので、ボールの張りを確かめつつ慎重に入れましょう。
最後に夏場に活躍するビーチボールで試してみました。直接吹き込むことや市販の足踏み式のポンプでも入れることは可能ですが、大きくなればなるほど大変なので、電動式があると重宝しそうです。
黒いアダプタを取り付けて空気を入れていきます。こちらもボールモードで慎重に入れました。
1分も経たないうちに空気が入りました。小さいビーチボールであればそれほど活躍しなさそうですが、大きい浮き輪などには役立ちそうです。
空気入れの機能に目が行きがちですが、隠れ機能が2つあります。1つが「懐中電灯」です。白く光り、周囲を明るく照らします。
またSOS機能も備えており、赤く点灯・赤く点滅を選ぶことができます。トラブル発生時に使うことで、自分の居場所を知らせることができます。
2つ目の機能がモバイルバッテリーです。USBポートに充電用ケーブルを繋げることで、手持ちのデバイスの充電ができます。電池容量は6000mAhなので、何台かのスマートフォンの充電ができそうです。非常用として持っていると安心でしょう。
FUAUFASの電動空気入れは、万能な用途で活躍しました。車のタイヤの空気だけでなく、自転車のタイヤやボールなどに使うことができるので、我が家では評判が良かったです。空気入れって意外と置き場所に困るものなので、コンパクトに収納できる点も高評価です。
ただ、空気を入れる際の「音」がやや気になりました。コンプレッサーが動いて空気が入っていくため、作動時の音は大きめ。騒音というレベルではありませんが、屋外でも屋内でも使う時間帯を選ぶ必要があります。特に屋内では響きやすいので、ペットがいる人などは気を付けた方がよいでしょう。
音は気になるものの、マルチに使える空気入れというのはあまりないアイテムなので、一家に1台あると活躍すること間違いなし。アウトドア・レジャーシーンなどでも活躍しますので、これからの季節に欲しいアイテムといえそうです。
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