コード決済シェアNo.1の「PayPay(ペイペイ)」で、唯一チャージができるクレジットカードである「PayPayカード」は、通常のクレジットカードとして便利に使えるのはもちろんのこと、PayPayアプリと連携すれば、さらにお得で便利な使い方ができます。
そこでこの記事では、PayPayカードを使ったPayPayポイントのお得なため方と便利な使い方、さらにメリット・デメリットを紹介します。PayPayポイントでポイ活するなら、PayPayカードは必須アイテムになるでしょう。
ファイナンシャルプランナー(1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP認定者)。
“お金について無知であることはリスクとなる”という私自身の経験と信念から、子育て期間中にFP資格を取得。実生活における“お金の教養”の重要性を感じ、生活者目線で、分かりやすく伝えることを目的として記事を執筆中。大学では美学美術史と油絵を学び、文学と造形の学士を取得。しかし今は芸術とは程遠いお金の計算に情熱を燃やす人間になっている。伏線がきれいに回収された小説を読むのが好き。
PayPayは5月、クレジットカード決済にPayPayカード以外のクレジットカードは使用できなくなることを発表しました。しかし、他社カードを利用しているPayPayユーザーから反発があったことで見直され、当初の期日だった2023年8月1日から2025年1月以降に、他社カードが使用できなくなる期日が延期となりました。
これまでも他社のクレジットカードでは、PayPay残高にチャージができない、ポイント付与の対象外であるなど、メリットがほとんどありませんでした。延期はされたものの今回の決定によって、PayPayカードに切り替える人は増えると思われます。
新たにPayPayカードを作るなら、最大5000円相当のPayPayポイントがもらえるキャンペーンを見逃さないようにしましょう。
キャンペーンの申し込みボタンから新規申し込みをすると、入会後すぐに、2000円相当のPayPayポイントがもらえます。さらに、申し込み月を含む2カ月目の末日までに、3回カードを利用すると、3000円相当のPayPayポイントがもらえます。合わせて5000円相当のPayPayポイントとなります。
3回利用については、利用金額は問われないので達成しやすいでしょう。
キャンペーンで付与されたポイントを含めて、PayPayポイントには有効期限がないことは大きな魅力です。
PayPayカードには、年会費無料の「PayPayカード」と、年会費1万1000円(税込)がかかる「PayPayカード ゴールド」があります。
PayPayカードは年会費が無料、ポイント付与率が1%と一般的なクレジットカードの中でもお得なカードといえます。Yahoo!ショッピング・LOHACOでPayPayカードを利用すると、ポイント還元率が最大5%(上限あり)になります。ソフトバンクユーザーであれば、さらに多くのポイントを獲得できます。
一方で、旅行保険やショッピング保険がないのがデメリットとなります。PayPayカード ゴールドであれば、旅行保険やショッピング保険、空港ラウンジが使えるなどの特典が付きますが、年会費がかかります。
PayPayカードとPayPayカードゴールドのどちらにするかは、利用目的やライフスタイルに合わせて選ぶとよいでしょう。
PayPayでPayPayカードを使うメリットは主に2つあります。1つ目は、PayPayカードがPayPay残高へのチャージができる唯一のクレジットカードであること。2つ目は、クレジットカードの中でPayPayカードのみPayPayポイントが付くことです。また先述したように、2025年1月以降はPayPayカード以外のクレジットカードは利用できなくなります。
PayPayでの支払い方法は、チャージしたPayPay残高から支払う方法と、登録したクレジットカードから支払う方法の2つがあります。クレジットカードから支払えば、残高を気にしたり、チャージをする手間がいらないので便利ですが、基本、クレジットカードでの支払いではPayPayポイントが付きません。PayPayポイントを獲得するには、PayPayカード(PayPayカード ゴールド)のみが使える「PayPayクレジット(旧あと払い)」に登録する必要があります。
クレジットカードの支払いでPayPayポイントを獲得するには、PayPayクレジット(旧あと払い)を利用します。
PayPayクレジット(旧あと払い)とは、当月に利用した金額を翌月まとめて支払うPayPayの支払い方法です。事前にPayPay残高へチャージをすることなく支払いができ、支払った代金はPayPayカード(PayPayカード ゴールド)の利用代金と一緒に口座から引き落とされます。
つまり、通常のクレジットカード払いと同じ仕組みです。この点が分かりづらいため、2023年8月1日から「あと払い」という名称から「クレジット」に変更されました(出典:PayPay)。
そうなると、PayPayクレジット(旧あと払い)とクレジットカード払いは何が違うのか疑問が出てくると思いますが、通常のクレジットカード払いではPayPayポイントが付かない、チャージができないなど使い勝手が良くありません。クレジットカードにPayPayカードを利用すれば、その点はクリアできます。
またPayPayクレジット(旧あと払い)は、PayPay残高払いよりもポイント還元率が高くなります。PayPay残高払いの基本ポイント還元率は0.5%ですが、PayPayクレジット(旧あと払い)の基本還元率は1.0%となります。
PayPayクレジット(旧あと払い)は年会費無料、支払方法が1回であれば、手数料も無料です。また、クレジット(旧あと払い)からPayPay残高へのチャージも可能です。
PayPayクレジット(旧あと払い)のメリットとデメリットを以下にまとめました。
PayPayクレジット(旧あと払い)と比較するなら、PayPayカードのクレジットカード払い(プラスチック製のクレジットカードで支払うこと)になるでしょう。
どちらも支払方法が1回であれば、手数料無料であり、ポイント還元率も1%と同じです。また、「PayPayクレジット(旧あと払い)」の利用分、「PayPayカード」の利用分共に、PayPayステップ(下記参照)の達成条件にカウントされます。ただし、PayPayアプリでPayPayクレジット(旧あと払い)の登録をしたPayPayカードに限ります。
「PayPayステップ」とは、条件を達成することで、ポイント還元率を上げることができる仕組みです。毎月の利用状況によって、最大2.0%の還元率になります。
1.PayPayまたはPayPayカード、PayPayカード ゴールドで合わせて200円以上の支払いを30回以上する
2.PayPayまたはPayPayカード、PayPayカード ゴールドで合わせて10万円以上の支払いをする
カウント期間中に1と2の両方を達成できると、翌月にポイント付与率が0.5%アップします。PayPayカードであれば1.5%、PayPayカード ゴールドであれば2.0%のポイント還元率となります。
PayPayステップによってポイント還元率を上げるには、PayPayカードをPayPayアプリと連携させる必要があります。しかし、PayPayクレジット(旧あと払い)とPayPayカード払いは共に0.5%上乗せされるので、ここでもお得度には差がないことが分かります。
お得度に差はないので、利用店舗で使い分けるとよいでしょう。クレジットカードは使えないがPayPayが使える店(小規模な店舗やキッチンカーなどで多い)ではPayPayクレジット(旧あと払い)を利用し、PayPayは使えないがクレジットカード払いが可能な店ではPayPayカードで支払うといったように、1つに絞らずに両方使えるようにしておくとよいでしょう。
最後に、PayPayカードのメリットとデメリットをまとめておきます。
PayPayカードは年会費無料で作ることができ、ポイント還元率も1%と、各種クレジットカードの中では高めです。PayPayと連携して利用することで、さらにポイント還元率を上げることができます。まだ、PayPayカード持っていない人は新規入会キャンペーンによって、多くのポイントを獲得できるチャンスです。この機会に検討してみてはいかがでしょうか。
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