新年を迎え、今年の登山計画を立てようとしている人もいるのではないでしょうか。
今回は、山好きライターが「2024年に登りたい東日本の日本百名山」を紹介。山選びに迷っている人の参考になればうれしいです。
フリーランスのライター・編集者。元アウトドアショップ店員。富士登山をきっかけにアウトドアにはまり、登山やキャンプ、トレイルランニングなど幅広いアクティビティを一年中楽しんでいます。自身の山体験や、店員時代の接客経験を生かし、リアルで深い内容を発信!リモートワーカーのため、仕事や日常を快適かつ生産的に行うためのガジェット選びも得意です。
秋田県と山形県の県境に位置し、日本海側に面した「鳥海山(ちょうかいさん)」は、標高2236mの日本百名山。厳しい環境のため森林限界は標高1400m付近と低く、3000mに満たない山ながら多種多様な高山植物や開けたパノラマ絶景がみられるスポットとしても人気があります。
青々とした山肌の間に、白色の雪渓(せっけい)が筋のように刻まれている様子が美しく、たおやかな景色が味わえる一方で、山頂付近では岩が露出している荒々しい様子が見られるなど、さまざまな表情を持つ山でもあります。
鳥海山の魅力といえば、季節ごとに咲き乱れる花。花の百名山にも選ばれている花の名所で、鳥海山特有の花であるチョウカイフスマをはじめ、ニッコウキスゲやハクサンイチゲ、シラネアオイなど、カラフルな花が楽しめます。
花の鑑賞を楽しむなら、5月上旬〜8月中旬ごろがおすすめ。筆者は2023年に登山の計画を立てていましたが、残念ながら雨で中止に。2024年こそ登りたいと意気込んでいます。
「飯豊山(いいでさん)」は、山形県と新潟県、福島県にまたがる飯豊連峰の主峰。標高は2105mです。山頂が遠く、2泊3日または3泊4日かかるルートが一般的で、岩場や急な登り坂もあるため上級者向けの山とされています。
登るのがキツい山として知られている飯豊山ですが、真夏でも残雪があり(アイゼンが必要)、雪の上を歩けたり、固有種であるイイデリンドウと呼ばれる花が一面に咲いたりと、豊かな自然が満喫できるのが魅力。まるで秘境のような雰囲気が味わえるのです。
筆者は何度か登山計画を立てたことがあるものの、毎回天候不良で断念。なかなか登頂できないからこそ、憧ればかりが募ってしまうもの。2024年こそチャレンジしてみたいです。
「大雪山(たいせつざん)」は、北海道に位置する日本百名山。いくつかの山々が集まった総称で、最高峰は標高2291mの旭岳です。北海道の中で最も高い山でもあります。
北海道の山は、道外に住んでいる人にとってはなかなかハードルが高いもの。飛行機や宿を予約して旅行スケジュールを立てた日が必ずしも天気の良い日とは限らず、ヒグマの遭遇リスクもあるため、週末に気軽に訪れるのは難しい場所だからこそ、憧れているスポットでもあります。
大雪山の魅力は雄大で神秘的な景色。大雪山国立公園は「神々が遊ぶ庭」とも呼ばれており、豊かな高山植物や野生動物に出会えたり、滑らかに連なる山肌を見下ろすことができたりと、自然好きにはたまらない体験ができます。
スケジュールや天気が許せば、同じ大雪山系のトムラウシ山と大雪山を結ぶルートを3泊4日ほどで縦走してみたいと思っています。
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