フリマアプリ「メルカリ」では、さまざまなものが商品として取り引きされています。そのため、驚くような出品物を見つけることがあります。
今回は、木を切った際に出る「おがくず」を紹介します。なぜメルカリで取り引きされているのか、深掘りしていきます。
フリマアプリ・ネットオークションの専門家。2004年、夫が子育てのために会社を辞めたのをきっかけにヤフオク!(当時はヤフー!オークション)を始める。経験を積みながら独自のノウハウを構築。2014年にフリマアプリをスタート。NHK「あさイチ」をはじめとした多数の情報番組に出演し、経験に基づいた実践型のフリマアプリやオークションの魅力を伝えている。また節約や時短が大好きで、安くて便利なアイテムに興味あり。よく利用するのはダイソー。
出品禁止物以外は、なんでも“出品OK”のメルカリ。普段私たちが捨ててしまっているようなものが、出品されていることもあります。「おがくず」もその1つです。実は、メルカリでは多くの取引実績がある立派な商品となっています。
おがくずは、木をのこぎりなどで切った際に出るものです。そのため出品者は、DIYを趣味にしている人や林業関係の人が多いようです。
では、なぜ「おがくず」が売れるのでしょうか。おがくずの用途はいくつかありますが、1つは「ペットの敷材」です。ハムスターやうさぎなどの小動物を飼っている人が、ペットの足元に敷くために購入します。
おがくずは水分を良く吸収します。これはペットの排泄物も同じで、そのまま処分しやすくなります。また消臭効果も期待できます。
さらに、掃除に使うこともあります。おがくずの高い吸水性を生かして、おがくずをまいてごみと一緒に掃き出すことで、掃除がしやすくなります。
木の種類によっては、おかくず自体がとても良い香りがするものもあります。粉状のおがくずではなく、薄くスライスしたおがくずであれば、香りを楽しむこともできます。
メルカリで取り引きされるおがくずの多くは、国産の木材から出たものです。中でもヒノキのおがくずは人気があるようで、取引件数も多いです。ヒノキは香りも良いので、さまざまな用途があるでしょう。
また価格も少し高めです。例えば、ヒノキのおがくず10kgで、5000円前後で取り引きされているものもあります。粉状だったり粗削りだったり、さまざま形状のものが出品されているので、種類も豊富。ユーザーが欲しいタイプを選べます。
木材関連でいうと、実は木の廃材や端材もメルカリでは立派な商品になります。廃材・端材をまとめて出品すれば、売れることがあります。実は筆者の知り合いも、メルカリで廃材・端材を買っています。何に使うのかと聞いたら、木を削ってハンコを作るのだそうです。その人はハンコ作りが趣味なようで、メルカリを活用しているとのことです。他にも、DIYで使う人も多いでしょう。
おがくずや廃材・端材を販売できるユーザーは一部の人かもしれませんが、もし手元にあるなら出品を検討してみてもよいでしょう。
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