連絡手段として使えるものも 子供の「見守りタグ」注目製品をピックアップ スマホを持たせるのはまだ早い……という人に【前編】

[井上晃，Fav-Log]

※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

　新生活シーズンに入れば、子供の行動範囲が一気に広がりがち。しかし、子供の年齢によってはスマートフォンを持たせづらいと感じることもありますね。そんなときに見守り機能を備えたGPSタグを渡しておけば、移動や帰宅のタイミングが通知されたり、お互いに連絡を取り合ったりすることができるようになって、安心につながります。

BoTトーク（出典：Amazon）

　ここでは子どもに持たせる「見守りタグ」として検討したい製品の候補を、前編・後編に分け、7つピックアップして紹介します。月額料金や、ポイントとなる機能の差に注目しながら、比較検討してみましょう。

井上晃

スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に、ICT機器やガジェット類、ITサービス、クリエイティブツールなどを取材。Webメディアや雑誌に、速報やレビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter：＠kira_e_noway

→著者のプロフィールと記事一覧

amue link

　「amue link（アミューリンク）」は、2020年12月にソニーネットワークコミュニケーションズが発売した音声機能付きのLTE GPSトラッカーです。端末（LM-01 for amue link）の本体価格はソニーストアでは一括4980円（税込、以下同）。別途、サービス利用料として月額748円がかかります。

amue link

　機能としては、単に位置情報がわかるだけでなく、アプリからスポット（場所）を設定しておくことで、端末を持った人がそのスポットに到着した際、およびそのスポットから出た際に、スマホ側に通知が届くのがポイント。さらに、スポット内での行動をもとに、細かな位置情報が補正される「スマート位置補正」機能も備わっています。また、所有者の移動が電車かバスか、それとも徒歩かなどをAIが判別してくれる機能もあります。

　双方向のボイスメッセージをサポートしており、端末を所有する子供が親に連絡できることも安心。また、気温が35度以上になったときには、自動で通知も届きます。

　電池持ちは、2分間隔での更新かつ1日2時間の使用を想定した場合、最大5日間。連続使用の場合には、最大14時間となります。

楽天で詳細をチェック

あんしんウォッチャー

　「あんしんウォッチャー」は、KDDIが2021年7月に発売したみまもりGPSトラッカー。機種は2種類あり、「あんしんウォッチャー」は通常価格が1万1000円で539円の月額料金（au HOME）が最大1年間分無料になる特典が付いたモデル。また、2台目として追加しやすい「あんしんウォッチャーLE」も用意されており、こちらは通常価格5680円と少しお手頃ですが、月額料金は最初の1カ月のみ無料となります。いずれもECサイトでの実売価格はさらに低く設定されています。

あんしんウォッチャー（出典：KDDI、沖縄セルラー電話）

　1つの「au HOME」の契約につき、最大2つのあんしんウォッチャー／あんしんウォッチャーLEを登録し、見守ることができるので、子供2人にそれぞれ持たせるような使い方ができることがポイント。また、デバイスの位置情報は、最大9名が確認できるので、複数人の家族で子供を見守るような使い方にも適しています。移動経路はマップ上に表示され、学校や習い事先などの頻繁に訪れるスポットを登録しておくと、スポットへの出入りで通知が届く機能も備えます。

　また、子供から親への連絡手段としては、あんしんウォッチャー側のボタンを3秒間長押しすることで、現在地がスマホに通知されます。例えば、下校の際にこうした操作を行えば、いまから帰るというメッセージ代わりに使うこともできるでしょう。

　電池持ちは、1日平均2時間移動すると仮定した場合、1回の充電で最大2カ月間使えるとしており（更新頻度を、移動中測位を標準の約3分、定期測位を約24時間とした場合）、ランドセルやかばんに入れっぱなしでも安心です。

楽天で詳細をチェック

BoTトーク

　「BoTトーク」は、ビーサイズが2023年11月に発売した見守りGPSサービスです。2017年4月から展開している「GPS BoT」シリーズの後継モデルに相当します。

BoTトーク

　端末料金は5280円で、月額料金は位置情報の確認だけができる「GPSプラン」で528円、録音した音声の送受信機能も使える「GPS&トークプラン」で748円です。トークは送信し放題で、連絡を取ったことによる追加料金などは発生しません。AIによって子供から送られてきたトーク内容がテキスト化され、親がテキスト入力したメッセージが子供側では音声読み上げ機能で再生される機能も備えます。

　GPS Botでは、子供の行動を自動で認識することができ、1カ月ほど利用すれば、自宅、学校、習い事など、よく訪れる場所や行動範囲などを学習できることがポイント。こうしたエリアを通知スポットとして登録すると、到着／出発のタイミングでの自動通知が届くほか、普段行かないエリアへ出たときにも自動で通知が届くようになります。

　バッテリー持ちは、設定するモードによっても変化しますが、GPS&トークプランの利用時に、バッテリー優先モード（最短3分間隔での更新）を選択した場合には、1〜2週間強は利用できるとされます。

最新「スマートトラッカー」「GPS」売れ筋ランキング

Amazonで「スマートトラッカー」売れ筋ランキングをチェック！

楽天市場で「GPS」をチェック！

こちらの記事も要チェック！