男性の装いで、数少ない装飾品といえる腕時計。長く使える定番品の中から、自分の個性を表現できるアイテムを選びたいものです。
この記事では、定番人気の海外ブランド「ハミルトン(Hamilton)」の製品から、質実剛健な手巻きモデル「カーキ フィールド メカニカル」(型番:H69439131)を実機レビューします。
物欲紳士
物欲系ブロガー。理系出身で首都圏在住。「物欲紳士ブログ」にて、ミドル世代メンズの視点から「長く使える愛用品との出会い」をテーマに記事を執筆中。趣味は「良いモノ」集め、カメラと写真、クルマとドライブ、旅行、革細工などのモノ作り。
ハミルトンの「カーキ」は、同社を代表する製品の1つ。米国陸軍向けのミリタリーウォッチを起源とするフィールドウォッチです。本機の外観からは、視認性に優れたブラックの文字板や、24時間表記が併記されたアラビア数字のインデックス(時指標)から、軍用モデルの面影を見ることができます。鈍い光沢を放つサンドブラスト仕上げの金属外装も、ミリタリーモデルから受け継がれた特色です。
一方で、レビュー機は「ミリタリー直系」のナイロンベルトではなく、ステンレス製のブレスレットを備えます。本機のようなフィールドモデルで、金属ブレスレットを備えた腕時計の代表格としては、某高級スイスブランドの「探検家向けモデル」が挙げられます。そうした著名なモデルと比較すると、本機はよりシンプル。ミリタリーウォッチが持つ素朴さや冒険心が、より色濃く感じられます。アフォーダブル(入手が容易)なエクスプローラー、といった表現がピッタリな1本となっているわけです。
機構部には、ハミルトン社専用の手巻きムーブメントを搭載しています。ゼンマイの巻き上がりの感触が分かりやすく、80時間の長時間駆動を実現した機械となっています。手巻き式ながら、毎日の使用にも適した仕様だと言えるでしょう。スイス製で、ケースとブレスレットはステンレス製。風防(文字板前面のガラス体)はサファイアガラス製で5気圧防水です。公式サイトでの販売価格は10万2300円(税込み)となっています。
それでは、実際に本機を着用してみましょう。ケース径は約38mmと、中庸的なサイズ感となる本機。ですが厚みが抑えられた手巻き式ムーブメントを搭載していることもあり、本体厚は約9.5mmとスリム。実際に腕にすると、サイズスペック以上の腕なじみの良さが感じられます。
普段着との組み合わせでは、幅広いコーデに対応できる万能さを誇ります。例えばネイビーのレザーブルゾンを基調として、スラックスを合わせた休日のお出掛けコーデ。本機を合わせて服装全体のワンポイントとすれば、適度にカジュアルながら、端正な印象を与えることができます。
外観がシンプルなので、ビジネスウェアとの相性も良好です。スーツ&ドレスシャツと合わせるといったシーンでも、難なくなじんでくれます。ケースが薄型なので、着用時のドレスシャツのカフスへの収まりが良い点もポイント。他社製の「大人系のフィールドウォッチ」と比較しても、実はドレスシャツとの相性が良い1本なわけです。
今回は、「米国らしさ」で人気のハミルトンの注目モデル2本を実機レビューしました。前記事でレビューした、1950年代から基本デザインを変えずに製造され、アイコニックな魅力に溢れた「ベンチュラ」。一方で本記事でレビューした「カーキ フィールド」は、シリーズの定番といえるナイロンベルトが金属ブレスレットに置き換わった、「変わり種」ともいえる1本でした。
両機ともにハミルトンらしい魅力を備えつつ、幅広いシーンで着用できる汎用性が魅力です。老舗ブランドの定番モデルか、はたまた変わり種か。気になるモデルがあれば、実機をチェックしてみると良いでしょう!
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