2024年にもさまざまなスマートフォンが発売されました。iPhoneやPixel、Galaxyなど、定番ブランドは生成AI関連の機能を充実させている印象が強いですが、市場を見渡せば、スマートフォンのデザインやコンセプトのバリエーションは非常に豊かです。
ここでは2024年に発売されたスマホの中からユニークな進化を遂げたハイスペックモデルをピックアップして紹介していきます。
井上晃
スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に、ICT機器やガジェット類、ITサービス、クリエイティブツールなどを取材。Webメディアや雑誌に、速報やレビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter:@kira_e_noway
「Xiaomi 14 Ultra」は、シャオミ・ジャパンが5月に発売したフラグシップモデル。公式ストア価格は19万9900円(税込、以下同)と高額な製品です。
シャオミといえば、廉価帯〜ミッドレンジが中心のコスパ重視のメーカーというイメージが定着しつつありますが、ついにフラグシップモデルが日本市場に投入されました。
シリーズとしては、すでに数世代目なので完成度も高いうえ、日本初登場ゆえのインパクトがあった一台です。
基本的にはオープンマーケット向けのSIMフリーモデルが取り扱われていますが、auの「au +1 Collection」でも販売されています。
おサイフケータイは非対応であるものの、カメラを重視した個性の尖ったコンセプトゆえに“スマホカメラ以上ミラーレス一眼未満”を求める旧来のコンデジユーザー層に刺さった一台だったのではないでしょうか。
背面にはライカコラボの4眼カメラを搭載しており、数量限定の購入時プレゼントとして用意されていた撮影用グリップ「Photography Kit」を装着することで、まさにカメラのようにシャッターボタンを使用して撮影できるロマンのある一台でした。
「Xperia 1 VI」は、ソニーが2024年6月に発売したモデルです。ソニーストアでの価格は17万9300円。大手3キャリアでも販売されています。
Xperiaシリーズといえば、アスペクト比21:9の縦長ディスプレイが個性的でしたが、本モデルでは比率が19.5:9に縮小。解像度も4Kではなく、フルHD+(2340×1080ピクセル)になりました。
アイデンティティだった縦長を手放し、過剰気味だったディスプレイ解像度を下げてクリエイティブな用途での使い方を見直した形です。同時にカメラアプリの構成も見直されており、スマホユーザーがより直感的に扱えるようになったことも印象的でした。
一見するとスペックダウンしているように見えますが、過剰な部分が削ぎ落とされ、より一般向けのスマホらしく仕上がっています。
カメラに関しては妥協せず焦点距離85mm〜170mmの光学ズームに対応しているのがポイント。広角カメラの24mmから数えると光学ズームで約7倍になります。ハイスペックなスマホの中でも競合との差がつく個性と言えるでしょう。
「iPhone 16」は、Appleが2024年9月に発売したモデル。公式ストア価格は12万4800円〜です。
これまでのモデルでは、上位のProシリーズとスタンダードモデルの間には搭載するプロセッサーによる体験差が大きくありました。しかし、iPhone 16シリーズでは、新機能の「Apple Intelligence」に対応するデバイスを増やすために、iPhone 16にも強力なチップが搭載され、新機能も多くお得感が大きい世代になっている印象です。
具体的には、App Storeに公開されているAAAタイトルのゲームアプリをプレイできたり「アクションボタン」や「カメラコントロール」などボタン類が刷新されていたりすることに注目です。
カメラに関しても、空間ビデオ・空間写真の撮影やマクロ写真の撮影などをサポートしており、これまでProに限られていたメリットのいくつかがスタンダードラインに降りてきた点が魅力的な世代です。
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