靴は身だしなみの基本。“きちんと感”を演出でき、飽きのこない外観のシューズを手元に持っておきたいものです。
前半の記事ではリーガルの「2504NA」をレビューしましたが、ここでは定番モデル「2235NA」(公式サイトでの販売価格は税込み3万8500円)をレビューします。
物欲系ブロガー。理系出身で首都圏在住。「物欲紳士ブログ」にて、ミドル世代メンズの視点から「長く使える愛用品との出会い」をテーマに記事を執筆中。趣味は「良いモノ」集め、カメラと写真、クルマとドライブ、旅行、革細工などのモノ作り。
まず2235NAの外観をチェックしていきましょう。基本的なデザインは、爪先部の切替革が翼を広げた鳥のような形状をした、「ウイングチップ」と呼ばれるスタイル。特に2235NAはチップ革の端部が踵まで伸びた「ロングウイングチップ」と呼ばれるデザインです。チップ革の端面はギザギザ形状にカットされ、穴飾りがふんだんに施されています。革靴の中でも装飾性が高く、華やかさのあるデザインです。
前記事でレビューした2504NAと同様に、爪先は丸みが取られたラウンドトゥ。張り出したコバの意匠と合わせると、なかなかのボリューム感が感じられます。ウェルト部は水滴の侵入を防ぐストームウェルト仕様で、ソールは本革のダブルソールです。全体としては1960〜1970年代の流行を思わせる、アメリカントラッド的な重厚さが見どころでしょう。
実際に足に入れてみましょう。全体的なフィット感は、前記事でレビューした2504NAに似ています。かかと周りと爪先周りにはゆとりがあり、甲部は低めに設計された仕様となっています。靴ひもを締めることで、主に甲部で足を固定する設計です。
2235NAで特筆すべきなのは、ダブルレザーソールによる、ソフト感のある履き心地です。分厚いレザーソールはクッション性が高く、革靴の一般的なイメージである“硬さ”とは、また一味違った履き心地を楽しめます。通気性に優れ、履き込むことで屈曲部が柔軟になって足になじむのが“革底の良さ”。レザーソールの魅力を良コスパで楽しめるのも、2235NAの魅力だと言えるでしょう。
2235NAと服装との相性もチェックしておきましょう。休日の装いでは、足元にボリュームが欲しい場面に好適です。例として挙げたのは、オイルドコットンのアウトドアジャケットに、デニムを合わせたコーデ。英国のカントリーシューズなどとも好相性な服装ですが、2235NAとの相性も抜群です。足元に適度なボリュームと、エレガントな装飾性を加えることができます。
ビジカジ的なウェアとの相性も良好です。例として挙げたのは、キャメルカラーのウールジャケットに、デニムを合わせたコーデ。ややカジュアルダウンした服装との組み合わせは、2235NAの真骨頂だと言えるでしょう。今回レビューしたモデルのカラーは「ブラウン」ですが、実際にはキャメル色に近い色合い。比較的カジュアルな服装との相性が良好です。
2235NAは、今回レビューしたブラウン色に加え、ブラック色も展開されています。ネイビーやグレーのスーツに合わせるなら、ブラック色を選択するのもおすすめ。雰囲気のあるスーツに華やかな外観の1足を合わせれば、クールな着こなしになることは請け合いです。
今回は、日本の紳士靴のリーディングブランド・リーガルを代表する定番モデル、「2504NA」と「2235NA」を実物レビューしました。米国靴のスタイルを範として登場し、長きに渡って愛され続けてきた、日本の名靴たちです。
構造が複雑で、製造に手間がかかる「グッドイヤーウェルト製法」でありながら、比較的良好なコスパで入手可能な点も、ロングセラー製品だからこその魅力です。
【日本の名靴】汎用性の高い「リーガル」のロングセラーモデルをレビュー 素朴な“革靴らしさ”を味わいたい人に
【G-SHOCK上級機 実機レビュー】「GW-5000-1JF」は“通好み”な仕様の電波ソーラーモデル 実用性を向上させた現行モデルも要チェック
【腕時計 愛好家の実機レビュー】電波ソーラーG-SHOCK「GW-M5610U-1JF」は伝統デザイン&実用性の高さを誇る高コスパモデル
実用的&コスパ良好の「電波ソーラー腕時計」おすすめモデルを紹介 G-SHOCKなどカジュアルなものをピックアップ【後編】
30代男性向け「10万円以下の本格派腕時計」の選び方とおすすめ5選【2023年4月版】Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.