/tmp/ディレクトリは,一般的に「スティッキービット」フラグが立てられて(設定されて)いる。このスティッキービットとは,ハードディスク上のスワップ領域(Linux SwapパーティションとしてLinuxのインストール時に設定したはずだ)に固着(stick)させるという意味も持つ。
しかし,一般的には全ユーザに書き込みを許可しながらも所有者以外には削除できない,という特徴のほうが重要だろう。この設定状況を見るには,「ls -al」と入力すればよい。パーミッション情報の最後に,「t」が表示されるものがスティッキービット設定である。
# ls -la / 〜略〜 drwxrwxrwt 9 root root 4096 Mar 14 13:54 tmp 〜略〜 |
スティッキービットを設定するには,次のどちらかのように指定をする。パーミッション設定の頭に「1」,または「+t」を付加すればよい。
# chmod o+t filename # chmod 1510 filename |
全ユーザーのファイル書き込みが必要なメールスプールディレクトリ(/var/spool/mail)などにも,このスティッキービットを設定することが多い。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.