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» 2002年01月16日 00時00分 UPDATE

起動時に表示されるデーモン状態メッセージの文字色を変えたい

[木田佳克,ITmedia]

 最近のディストリビューションの多くでは,サーバの電源をオンにして起動時に表示される次のようなメッセージがおなじみだろう。

画面
マシンの起動時にはこのような表示が現れるはずだ

 上の画面内のメッセージ右側に表示される文字列の色指定(ここでは「OK」の文字),

.................[ OK ]

などは,/etc/sysconfig/initファイルを変更すれば自由に色を変更することができる。

# cat /etc/sysconfig/init
# verbose => old-style bootup
# anything else => new style bootup without ANSI colors or positioning
BOOTUP=color
# terminal sequence to set color to a 'success' color (currently: green)
SETCOLOR_SUCCESS="echo -en \\033[1;32m"
# terminal sequence to set color to a 'failure' color (currently: red)
SETCOLOR_FAILURE="echo -en \\033[1;31m"
# terminal sequence to set color to a 'warning' color (currently: yellow)
SETCOLOR_WARNING="echo -en \\033[1;33m"
# terminal sequence to reset to the default color.
SETCOLOR_NORMAL="echo -en \\033[0;39m"
# default kernel loglevel on boot (syslog will reset this)
LOGLEVEL=1
# Set to anything other than 'no' to allow hotkey interactive startup...
PROMPT=yes

 それぞれのパラメータは,コメントとして英語で書かれているが,下表にも概要を紹介しよう。

■/etc/sysconfig/init ファイル内の代表的なオプション
オプション 内  容
BOOTUP=color 標準カラー表示形式を意味する。この指定では,サービスなどの起動成功の状態を色分け表示できるようになる
BOOTUP=verbose 従来形式の表示に設定する。この設定では,成功または失敗などのメッセージよりも多くの情報が表示される
SETCOLOR_SUCCESS= デーモンなどが起動に成功した際,表示される文字列の色を指定する。標準では,ANSIシーケンス指定で緑色が記述されている
SETCOLOR_FAILURE= デーモンなどが起動時に失敗した際,表示される文字列の色を指定する。標準では,ANSIシーケンス指定で赤色が記述されている
SETCOLOR_WARNING= デーモンなどが起動時に警告や特定のメッセージを示す場合,表示される文字列の色を指定する。標準では,ANSIシーケンス指定で黄色が記述されている
SETCOLOR_NORMAL= 色指定を「標準」に設定する
LOGLEVEL= カーネルにコンソールレベルを設定する。標準では「7」に設定される。「8」はデバッグ内容も含むすべてのログを表示する。また,「1」はカーネルパニック以外の内容を意味する
PROMPT= 「yes」の場合には対話モード,「no」の場合には対話モードが無効になる

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