UMLのクラス図は、「分類子(classifier)」と分類子間の「リレーションシップ」という2種類のモデル要素を使ってモデルを構築していきます。分類子の中で特に重要なものが「クラス」と「インターフェイス」です。また「例外」と「パッケージ」もJavaとのマッピングを考えるうえで外すことのできない分類子です。
今回からこの分類子の中で、通称として“クラス”と呼ぶことが多いクラス、インターフェイス、例外とJavaのマッピングについて考えていきます。まず、UMLのクラスとJavaのクラスのそれぞれの部品を整理します。そして、次回からそれぞれの部品ごとにマッピングを検討していきます。
UMLでは、“クラスのようなもの”を「分類子(classifier)」と総称しています。今回取り扱うクラスやインターフェイス、例外はいずれも分類子の一種です。しかし、クラスやインターフェイス以外にも、「ノード」や「コンポーネント」、またUML 1.4で追加された「成果物(artifact)」といったモデル要素も分類子となっています。このため、“クラスのようなもの”を単純に分類子と呼ぶと逆に分かりにくくなってしまいます。
そこで本連載では、クラス、インターフェイスおよび例外を総称して「“クラス”」と呼ぶことにします。
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