the project management body of knowledge / ピムボック / ピンボック / プロジェクトマネジメント知識体系
米国プロジェクトマネジメント協会(PMI)が取りまとめたプロジェクトマネジメントに関する知識体系。各種プロジェクトを実施する際のフレームワーク――基本的な考え方、手順、ツールとして利用される。事実上の国際標準になっている。
以下の8つのマネジメント項目と、それを統合的に管理する“統合マネジメント”の9つの知識エリアで構成され、プロジェクトを統合的にマネージするためのガイドラインとして利用される。
PMBOKの特徴は、これら8つの項目を「統合(インテグレーション)」してマネジメントしながら、計画立案・実施していくことで、「各領域をきちんとやる」のではなく、バランスをとりながら、QCD(quality, cost, delivery)を保証することを指向している。事前にタイムスケジュールや品質において起こり得るリスクを認識し、何か問題が起こった際のコミュニケーションの方策や対処法などを事前に決めておくことで、トラブルを長引かせずに済むという。
プロジェクトの提案段階から評価に至る一連のプロセスにPMBOKを適用することで、プロジェクトをより効果的に実施できるようになる。
最初のPMBOKは1983年、Project Management Journal誌に報告書として掲載されたもので知識エリアは6つで構成されていたが、1986年に統合プロジェクトマネジメント、調達マネジメント、リスクマネジメントが追加され、現状の構成となった。以後、4〜5年ごとに改訂が繰り返され、2004年に「PMBOKガイド 第3版」が発行されている(日本語版は2005年)。
2002年発行のPMCDフレームワーク、2003年発行のOPM3とともに、PMI標準の3本柱を構成する。
なお、PMBOKは米国PMIの登録商標である。
▼OPM3(organizational project management maturity model)
▼WBS(work breakdown structure)
▼EVMS(earned value management system)
▼PSA(professional services automation)
▼PRINCE2(PRojects IN Controlled Environments, 2nd version)
▼ICB(IPMA competence baseline)
▼P2M(project & program management for enterprise innovation)
▼SWEBOK(software engineering body of knowledge)
▼SQuBOK(software quality body of knowledge)
▼HRM(human resource management)
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