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» 2008年05月16日 00時00分 公開

金融特化型SOAコミュニティ、IBMが組織銀行、証券など22社が参加

[垣内郁栄,@IT]

 日本IBMは5月16日、金融業界でのSOA推進を目的としたコミュニティ「IBM金融SOAコミュニティー」を5月15日付で設立したと発表した。銀行のほか、証券会社、保険会社など22社が参加する。IBMは参加社名を公表していない。

 IBM ビジネスコンサルティング サービス(IBCS)の代表取締役社長 椎木茂氏は「銀行の業務で共通化できるサービスをSOA技術で開発し、各社の新サービスの開発コストを抑え、期間を短縮する」と狙いを説明した。金融機関がすでに行っている基幹業務パッケージの共通化では、すべての金融機関が同じパッケージを導入する必要があり、敷居が高くなる。しかし、SOA技術を活用することで業務をコンポーネント化し、異なる金融機関でも再利用しやすくするという。

 IBMは金融機関向けのSOAソリューションの提案に力を入れている。単なる技術の導入ではなく、「これから金融業界がどうなるかを予見し、ビジネスモデルに落とし込み、プロセスに組み込み、サービスのモデルまで完成させる」(椎木氏)のが特徴で、「長期的に見て、SOA環境にスムーズにトランジションできる」(同氏)ことを狙っている。具体的には従来の基幹システムをラッピングすることで、SOA環境でも使い続けることができるソリューションを提案している。

IBM ビジネスコンサルティング サービスの代表取締役社長 椎木茂氏

 IBMはすでに業界特化型のSOAソリューションとして「CBS」(Composite Business Services)を、保険業界、医療業界に提供している。CBSは各業界で共通するサービスや業務プロセスのテンプレートをパッケージ化して提供するソリューションで、金融業界向けにもCBSを提供する。椎木氏は「金融SOAコミュニティーのような動きはほかの業界でも起きる」と話した。

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