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» 2008年08月04日 00時00分 公開

Oracle Application Serverはどこへ:「Oracle WebLogic」誕生へ、オラクル新戦略のポイントは?

[垣内郁栄,@IT]

 日本オラクルは8月4日、米本社が買収した旧BEAシステムズ製品の今後の展開を発表した。BEAの主要製品をオラクルの「Oracle Fusion Middleware」と統合し、オラクル製品として9月1日から提供開始する。

 米オラクルはBEA買収後のOracle Fusion Middlewareの製品戦略として3つの製品カテゴリを決めている。単体製品として今後も開発、販売を続ける「Strategic Products」と、最低9年間は開発、メンテナンスは行うものの、徐々に既存のオラクル製品に統合する「Continue & Converge Products」、旧BEAがすでに開発終了を決めていた「Maintenance Products」の3つだ。

 9月以降に日本オラクルが販売するのは旧BEA製品を統合した「Oracle WebLogic Server製品群」「Oracle Tuxedo」のほか、BEA AquaLogicを統合する「Oracle SOA Suite」、ポータル製品の「Oracle WebCenter Suite」など。

日本オラクルの社長執行役員 最高経営責任者 遠藤隆雄氏

 オラクルがこれまで開発、販売してきた「Oracle Application Server (OC4J)」は、Continue & Converge Productsのカテゴリに属し、主要機能がWebLogic Serverに将来的に統合される見込みだ。結果的にWebアプリケーションサーバ分野は旧BEAのWebLogicが大きな存在感を持つことになるのが今回の発表のポイントだろう。

 日本オラクルはWebLogic ServerやOracle Service Busなどのトレーニングを顧客、パートナー向けに9月1日以降に開始する予定だ。また、旧BEA製品の価格を見直しているといい、9月1日に発表するという。

日本オラクルの副社長執行役員 志賀徹也氏

BEA製品統合で脱データベース目指す

 米オラクルはBEA買収によってミドルウェア市場でのトップシェアを獲得した。しかし、国内では国産ベンダの力が強く、特にアプリケーションサーバ分野では「トップ集団で競い合っている状態」(日本オラクルの社長執行役員 最高経営責任者 遠藤隆雄氏)。今後はパートナーとの連携を強めて、顧客の課題を解決するソリューションを武器に浸透を図る考えだ。

 日本BEAシステムズの前社長で、7月1日付で日本オラクルの副社長執行役員 ジャパンライセンス事業 システムテクノロジー営業統括 兼 ミドルウェア営業統括本部長に就任した志賀徹也氏は、「オラクルとBEAのパートナーの7割は共通している。これから100日をかけてパートナーと情報をシェアしていく」と話した。旧BEAの社員は順次、日本オラクルに出向していて、最終的には約130人の社員の「95%はオラクルに移るだろう」と志賀氏は見通しを示した。「両社は企業文化が非常に似ている。スムーズなトランジションができる」

 遠藤氏は「日本オラクルは依然としてデータベース領域に依存している」として、「アプリケーション、ミドルウェアを拡大していかないといけない。BEA買収で今後、ミドルウェアの製品群を再編していく」と話した。遠藤氏はBEA買収後の戦略を含めた日本オラクルの中期経営計画を9月にも発表する考えだ。

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