MindManager 8登場、マインドマップはみんなで使う時代にWeb連携でコラボレーション機能を強化

» 2009年03月11日 00時00分 公開
[垣内郁栄,@IT]

 マインドジェットは3月11日、マインドマップをベースにしたコラボレーションソフトウェアの新版「MindManager 8」と、SaaS型のマインドマップ・ソフトウェア「MindManager Web」の日本語版を発売したと発表した。

 MindManager 8はPCにインストールするクライアントアプリケーションだが、Web対応機能を強化し、複数のユーザーでマインドマップやファイルを共有し、共同プロジェクトを進めやすくしたのが最大の特徴。コラボレーションの機能は主に2つあり、1つは別売の「Mindjet Connect」のアカウントを購入(1万5000円、税別)することで、ネットワーク上のワークスペースを利用できるようにする機能だ。

MindManager 8の新機能をマインドマップで説明

 このワークスペースは米国のデータセンターにあり、MindManager 8を使って複数ユーザーがアクセスし、1つのマインドマップを同時に開き、同時編集ができる。リビジョン管理機能やチャット機能もある。1アカウント当たり200MBが割り当てられていて、Microsoft Officeドキュメントなども保存し、共有できる。

 MindManager WebはこのMindjet Connectのアカウントで利用できる機能で、Webブラウザからワークスペースにアクセスし、クライアント版のMindManager 8とほぼ同様の機能を使うことができる。マップのドリルダウンや編集などMindManagerの8割以上の機能を備えるという。WebのユーザーインターフェイスはFlashで開発した。米マインドジェットの副社長 アジア地域&日本担当のジョナサン・C・ウォン(Jonathan C.Wong)氏は「ワークスペースは常にデータのバックアップを取っていて安全だ。世界のどこからでもアクセスして共有できる」と話した。

米マインドジェットの副社長 アジア地域&日本担当のジョナサン・C・ウォン氏

 もう1つのコラボレーション機能は、MindManager 8で作成したマップをPDFやFlashで出力できる「Mindjet Player」機能。PDF出力自体は前バージョンから実装していたが、MindManager 8ではPDF上でトピックの開閉などが可能になった。編集はできないが「MindManager 8を持っているかのようにユーザー間で共有できる」(ウォン氏)としている。

 その他の機能ではMindManager 8内にWebブラウザ機能を内蔵し、検索サイトを利用する際などにWebブラウザを別に立ち上げずに、MindManager 8内で確認できるようにした。Officeドキュメントもそれぞれのアプリケーションを起動せずに、確認できる。また、Microsoft AccessやExcel、SQL Server、Oracle Database、MySQLなどのリソースから社内情報を取り出してマップ上に配置する機能も搭載した。

 さらにプロジェクト管理の機能を強化。マップ上のトピックにひも付けたタスクに担当スタッフを割り当てて、その作業期間や進捗度を自動で計算できるようにした。「プロジェクト管理ツールとしてMindManagerを使っている顧客の中で最も要望が高かった機能。ITエンジニアの研究開発やプロジェクト管理が容易になる」(ウォン氏)

 MindManager 8の価格は5万2000円(税別)。3月末までアップグレードやMindManager Lite 7のユーザーを対象にしたキャンペーンを行う。マインドジェットの営業・マーケティング本部長 吉岡賢司氏は「MindManagerはマインドマッピングのツールとしてだけではなく、議事録や報告書作成、社内向けプレゼンテーションなどのビジネスツールとして使われ始めている」と説明し、「MindManager 8ではユーザーがPCで最も長い時間開いているソフトウェアになるのが狙いだ」と話した。

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