ラドウェア、アプリケーションスイッチ新製品「Alteon 4シリーズ」ハードウェア変更なしでスループットを変更可

» 2010年03月03日 00時00分 公開
[大津心,@IT]

 日本ラドウェアは3月3日、アプリケーションスイッチ製品「Alteon」に、エントリからミドルレンジをカバーする新シリーズ「Alteon 4シリーズ」を追加すると発表した。価格は最も安価な「Alteon 4408」の200Mbpsの場合で290万円台から。

 Alteonシリーズは、2009年3月にノーテル社からラドウェアが買収し、機能追加して製品化したもの。買収時には、Alteonの研究開発部門やサポート部門、Alteon専任エンジニアが移籍してきたほか人員補強も実施し、現在95人体制だという。日本も3人の専属エンジニアがノーテル社から移籍した。

筺体イメージ 「Alteon 4408/4416」の筺体写真。上が「Alteon 4416」、下が「Alteon 4408」

 ラドウェアは、Alteonブランド買収時に「Alteonブランドを消さない」「現行製品について最低でも5年間サポートする」「新製品を開発・提供すること」の3つを確約。今回発表した「Alteon 4シリーズ」と、2009年11月発表の「Alteon 5シリーズ」はその約束に基づく新製品だとした。

 発表された「Alteon 4シリーズ」は、ハードウェアを追加・変更せずにスループットを変更できるアプリケーションスイッチ。スループットを複数段階に変化させることができるが、スループットはソフトウェアで制限をかけており、ライセンスキーを入れることで制限が解除される仕組み。

 「Alteon 4408」と「Alteon 4416」の2機種が用意されている。Alteon 4408は、スループットを200Mbps〜4Gbpsまで必要に応じて5段階に変更可能。レイヤ4は毎秒最大22万5000トランザクションを、レイヤ7では最大13万5000トランザクションを処理できる。同時セッション数は最大1200万で、2個のギガビットFiberポートと、6個のギガビットイーサネットポートを搭載する。

 Alteon 4416は1Gbps〜4Gbpsまで変更可能。トランザクション処理能力や同時セッション数はAlteon 4408と同様だが、ネットワークインターフェイスが4個のギガビットFiberポートと、12個のギガビットイーサネットポートを搭載しており、Alteon 4408よりも多くなっている。

ビーラス氏写真 ラドウェア 製品担当バイスプレジデント ヤロン・ビーラス氏

 2010年後半には、新OS「Alteon OS 27.0」をリリース予定。バージョン27では、ハードウェアのリプレイスを行うことなく、統合されたアプリケーション加速化機能を利用できるようになるとした。

 ラドウェア 製品担当バイスプレジデント ヤロン・ビーラス(Yaron Bielous)氏は、「当社がAlteonを買収し、ノーテルから移行した後、最も評価が変わったのがサポート体制だ。従来よりも非常に高速かつ的確になったと評価されている。買収後もラドウェアの技術者や営業担当へトレーニングも実施しており、高度なサポート体制を引き続き構築していく。日本での販売目標は既存製品も含めて10億円を目指す」と説明した。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ