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» 2010年11月18日 00時00分 公開

SASがSaaS型ソーシャルメディア分析ツールリリース:口コミ評価をほぼリアルタイムで測定できる分析ツール

[大津心,@IT]

 SAS Institute Japan(以下、SAS)は11月18日、ソーシャルメディアマーケティングを支援する「SAS Social Media Analytics」(以下、SAS SMA)の提供を開始した。SAS SMAは米国では2010年3月から提供が開始されており、米SAS 上席副社長 兼 最高マーケティング責任者 ジム・デイビス(Jim Davis)氏は、「いまでは、当社で最も人気のある製品になっている。多くの企業が『将来、ソーシャルメディアは企業にとって不可欠な存在になる』と考えている。それを分析し、マーケティングに生かすことは非常に重要な問題になりつつある」と説明する。

デイビス氏写真 米SAS 上席副社長 兼 最高マーケティング責任者 ジム・デイビス氏

 SAS SMAは、SaaS形式で提供されるソーシャルメディアマーケティング支援ツール。特定のブランドを指定することで、TwitterやFacebook、ブログ、RSSなど、さまざまなソーシャルメディアの非構造データを分析し、ほぼリアルタイムで評判などを測定することができるというものだ。どのブランドを測定するか、などの導入支援サービスおよび初期費用が500万円から。SaaSの月額使用料は利用するブランド数によって変化するが、月額100万円から、となっている。

 具体的には、登録したブランドについて、FacebookなどのSNS、Twitter、YouTube、掲示板、ブログに投稿されたコンテンツの内容に対して、テキストマイニングを実施。テキストマイニングでは、SAS独自のタクソノミ(階層分類)モデルによって、ブランドやテーマなどの観点で分類。分類ごとに「好意的」「中立的」「否定的」と評価できる。このタクソノミモデルは、ユーザー自身が定義することも可能であるほか、収集した学習データからあらためて定義・開発することも可能だ。対応言語は、英語や日本語、中国語など13言語。

画面イメージ SAS SMAの画面イメージ。赤色が否定的な意見、緑が肯定的、黄色が中立的な意見を表しており、直観的に現在の評価を認識できる

 これらのソーシャルメディアマーケティングデータは2年間分が、SASの米国データセンターに保管され、「1時間前」「3日前」「3カ月前」といった時間軸や、特定のキーワードを指定して分析することも可能。また、SASが得意とする分析機能を利用することで「将来のTweet数」を予測することも可能だ。また、自社内にあるマーケティングデータやコールセンターデータなどと連携させて分析することもできる。

 デイビス氏は、「いまや、ソーシャルメディアは非常に強い力を持っている。Facebookの利用者は6億人を超え、すでに電子メールユーザー数を超えたと言われている。2011年には10億人に達すると言われているほどだ。ここに存在するコミュニティの力も絶大で、Facebookの翻訳は30万人のボランティアが実施。仏語など24時間で実現したとも言われている。このコミュニティの力を示すには、GAPの例が最適だ。GAPは今年、数十年ぶりにロゴ変更を実施したが、新しいロゴがコミュニティに不評で、数日で元に戻してしまった。これほど、コミュニティは力を持っている。従来であれば、1年ぐらいの時間をかけて調査を行ったものが、数日で可能になるのだ。そして、ソーシャルメディアマーケティングの最大の特徴は、コストをかなり抑えることができるという点だ。SAS SMAを利用すれば、これらが可能になるだけでなく、リアルタイムに評判を測定することができるため、広告の効果もかなりの精度で可能になる点も大きい」と語り、SAS SMAの特徴を説明した。

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