ネオジャパン、desknet’sをクラウドサービスとして提供Amazon EC2上で稼働。運用管理も行い、機能だけ提供

» 2012年05月08日 00時00分 公開
[内野宏信,@IT]

 ネオジャパンは5月8日、グループウェア「desknet’s」をAmazon EC2上で稼働させ、ネオジャパン側が運用管理も担うことでその機能だけを提供する「desknet’s on Cloud powered by Amazon Web Services」を発表した。

 従来、desknet’sシリーズはパッケージソフトとして提供してきたが、これによって導入・運用管理の手間を削減。「desknet’s スタンダード版」は1ユーザー当たり月額380円から、中堅・大規模向けの「desknet’s エンタープライズ版」は1ユーザー当たり月額600円からとして新規ユーザーの誘引を狙う。オプションサービスとして、SSL暗号化、IPアドレス接続制限なども無償提供し、セキュリティにも配慮した。

 オンプレミス環境でパッケージソフトを運用してきた既存ユーザーに対しては、パッケージライセンスを「desknet’s on Cloud powered by Amazon Web Services」でも利用可能とする「ライセンス持込型」の価格モデルを用意。こちらはライセンス移行に伴う初期費用を「desknet’s スタンダード版」が38万円から、「desknet’s エンタープライズ版」が85万円から、月額費用はともに1万円からとし、既存資産を無駄にしないよう配慮した。

 また、既存ユーザーに対しては「desknet’s バックアップサービス」も提供開始。社内ネットワークに構築されたdesknet’s専用サーバ上のデータを、定期的にクラウド上にバックアップするサービスで、障害・災害時のデータ復旧に貢献するという。

 同社では、「今回のサービスは、導入が容易な半面、インフラの運用・維持費がコスト削減の足かせとなりがちなSaaSの課題に着目したもの。今後はパートナー企業とともに、従来以上にクラウドのメリットを引き出す“SaaSやPaaSの先にあるビジネス”を作っていきたい」とコメントしている。

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