企業のITインフラは1つの転換期を迎えている。仮想環境のバックアップや混在環境の統合管理、データ活用やモバイルデバイス管理など、複雑化したインフラの運用効率化が喫緊の課題となっている。こうした数々の“目の前の課題”がある一方で、本来これらは全て、柔軟、迅速、効果的なIT活用というごく当たり前のゴールにつながっているはずだ。将来の方向性、ゴールを見定めて課題解決に取り組まなければ、全てが“その場限りの施策”に終わってしまう。では、いまわれわれはどこを見据えて目の前の課題解決に取り組むべきなのか――目指すべきITインフラと運用管理の在り方を、先進企業の事例や座談会を通じて明らかにする。
情報セキュリティ予算は容易に増やせない。従業員の生産性に影響を与えてはならない――。セキュリティ対策には幾多の制約条件が課せられる。サイバー戦争の本格化、スマートデバイスの急速な浸透といった変化への追随も必要だ。立派なセキュリティ対策の理想論を並び立てたところで、実現できなければ意味がない。では、どう対処すべきか? 情報セキュリティの専門家や先進的なユーザー企業の声を基に、理想論ではない、セキュリティ対策の現実解を探り出す。
情報技術の進化は膨大なデータの収集とその分析を可能にした。「ビッグデータ元年」と言われた2012年を経て、2013年は「データ・サイエンティスト」という言葉に代表されるように、先進的な企業が先導する形でビッグデータの効果的な活用方法が追求され始めたのだ。「マーケティング/データ分析」ゾーンでは、先進事例を中心とした複数のセッションを通じて、データ分析を生かしたマーケティングの最新動向を考察する。