メッセージングセキュリティ企業の米CipherTrustが8月16日発表した調査で、企業向けに送られるスパムメールの85%以上は米国から発信されていることが分かった。
同社は各国の企業向けに提供しているメッセージングセキュリティアプライアンス「IronMail」で収集したメールを分析。その結果、今年5月以降にスパム送信に使われたコンピュータの台数で見ると、米国のコンピュータが占める割合は28%にすぎなかったが、米国を発信元とするスパムの割合は全体の86%近くに上った。
スパム業者は迷惑メール送信に米国外のコンピュータを利用しているものの、米国外から送っているスパムはごく一部にすぎないとCipherTrustは指摘。例えばスパム送信に使われたコンピュータの割合は韓国、米国ともに28%だが、韓国のコンピュータから発信されたスパムは全体の3%にすぎないという。
「スパムの大半は米国外から送られてくるという認識は事実に反する。スパムの大部分は米国が発信源となっていること、さらに、こうしたメールを送信している業者の数は比較的少なく、合計で約200業者程度と見られることが、CipherTrustの調査で判明した」。CTOのポール・ジャッジ氏は広報資料でこう指摘している。
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