JupiterResearchが発表した音楽市場調査「Consumer Survey Report: Music, 2004」によれば、サブスクリプション方式の音楽ダウンロードが個別ダウンロード方式を抜き去り、CDが主役の座をダウンロードに明け渡す時期は、今後5年のうちには来ないという。また、2009年の時点でも消費者がデジタル形式で音楽を購入する比率は12%に過ぎないと結論付けている。
この市場調査は、オンラインに接続している2300人の成人を対象に実施され、13歳から17歳までのティーンエージャー2100人の調査も行われ、比較に使われた。
オンライン接続環境にある成人のうち51%が、デジタル形式よりも実物がある形式のほうが価値が高いと考えている。JupiterResearchの副社長兼上級アナリストのデビッド・カード氏は「CDは品質が高く、コピー保護もなく、誰でも気軽に音楽を聴くことができる。MP3プレーヤーとポータブルレンタルはいずれ価値が認められるが、それには時間がかかる」と述べている。
1曲当たり99セントのダウンロード購入金額については16%の成人が興味をもち、サブスクリプションサービスについては17%が魅力を感じている。年代別に見ると、13〜17歳が19%が、18〜24歳のヤングアダルト層はその倍の31%が興味を抱いている。さらに、過去3カ月で45ドル以上を音楽に使っている熱心な音楽ファンは37%がサブスクリプションに興味を持っているという。
「デジタル音楽は若者のものだ。18〜24歳は41%がCDを焼き、31%がファイル共有を利用している。25歳以上ではその数字はわずかに14%、4%だ」とJupiterResearchのアナリスト、ジョシュ・グリーン氏は述べている。
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