ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)は最近リリースされたプレイステーション・ポータブル(PSP)のユーザーに対し、現在一部のファンサイトに出回っているソフトをインストールしないよう警告している。このファイルは一見、PSPに新機能を追加するように見えるが、そのようなことはないという。
「一部Webサイトとインターネットの掲示板に、PSPのシステムソフトを書き換えるアップデートファイルと称するソフトが出回っていることに気付いた」とSCEIの広報担当加藤なな子氏。「このソフトはSCEIが正式にリリースしたものではなく、正しく機能しない。ユーザーには、PSPが機能しなくなるため、これを実行、適用しないようアドバイスしている」
このファイルの存在を最初に伝えた複数のファンサイトは、このファイルは先週登場し、ソニーのサーバから入手されたものだとしている。インストールプロセスのスクリーンショットからは、このファイルが電子メールクライアント、Webブラウザ、ボイスチャット、電卓、テキスト読み上げ、ワープロ、表計算、予定表、デジタル音楽ソフトSonicStageとの連係といった機能を加えることを約束しているように見える。
加藤氏は、このファイルをSCEIの技術者が開発者用に作成したことは認めたが、これにはダミーデータが含まれていると説明した。「これは現段階で利用することは想定していない」
このファイルを適用してしまったユーザーは、PSPをSCEIに渡して修理してもらえる。ただし、修理サービスには費用がかかる。
SCEIは日本で12月12日にPSPを立ち上げ、発売日には強い需要から長い行列ができた。発売初日には小売店に出荷された約20万台すべてが売れ、高い需要は続いた。小売店の売上データを集計しているMedia Createによると、1月9日の時点で日本でのPSPの販売台数は54万4304台に上ったという。発売以来の品不足は緩和され、1月16日に東京の小売店2店舗を訪れたところ、いずれの店でも問題なくPSPを購入できた。
ソニーは欧米で3月末までにPSPを発売する計画だ(1月14日の記事参照)。
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