バーやホテルのロビーでクッションやドレープが突然発光して高価なものを映し出したとしても驚いてはいけない。ベルリンで9月7日まで開催中の家電カンファレンスIFA(Internationale Funkausstellung)でオランダのKoninklijke Philips Electronicsはフォトニック(光)繊維のデモンストレーションを行っている。これは小型のLEDによる照明システムを含む繊維で、インタラクティブディスプレイなどに利用可能だ。
Philipsの研究者とオランダTiTV Griezの繊維研究所はすべて繊維で作られた素材と、プラスチックとフィルムによる柔軟でひだを寄せることが可能な素材を組み合わせる方法を開発した。これらの素材の上にパッシブマトリクス方式の小型RGBのLEDを配置するわけだ。
小型の光源は繊維素材で覆われているために、自然に光は拡散され、個々のピクセルの大きさは実際よりも大きく見える。このため、LEDは小型で目立たず、繊維素材は柔らかな印象を与える。
フォトニック繊維をインタラクティブ仕様にするため、Philipsはセンサーとワイヤレスのコミュニケーションデバイスを組み合わせ、BluetoothとGSM携帯を利用することにした。
Philipsは照明、コミュニケーション、医療などの分野でフォトニック繊維の需要が拡大すると見ている。
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