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MotorolaのザンダーCEO、iPod nanoを酷評?

» 2005年09月27日 13時18分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米Apple Computerの最新のMP3プレーヤーiPod nanoは大好評を博し、アナリストらも、同デバイスは競争の激しいMP3プレーヤー市場におけるAppleの優勢を少なくともあと1年は維持することになると考えている。だが、誰もが同デバイスを絶賛しているわけではない。Motorolaのエド・ザンダーCEOは最近の取材で、同デバイスに痛烈な言葉を浴びせている。

 「nanoが何だ。nanoで何ができるというのだろう? 1000曲もの楽曲を一体誰が聴くというのだろう? ユーザーは、単に音楽を再生するだけではないデバイスを求めるようになるだろう。もっと高度な携帯電話網を備え、知識の豊富なユーザーたちのいる諸外国では、そうしたデバイスが登場している」と同氏。

 ザンダー氏の発言は、iPod nanoが発表されたイベント(このイベントでは、iTunesを搭載した初の携帯電話としてMotorolaの「ROKR」も発表された)のわずか3週間後に行われたものだ。

 Appleは従来、投入する製品を自社で完全にコントロールすることを好むため、一部のユーザーやアナリストの間では、Appleが独自のiTunes携帯をリリースするのではとの憶測が流れていた。だが同社は、そうしたハードウェアの開発でMotorolaと提携する選択肢を選んだ。ザンダー氏はAppleのスマートフォンのアイデアについて具体的にコメントすることは断り、「今はすべてのコンピュータ企業が音声について検討している」とだけ語っている。

 iPod nanoに対する肯定的な批評や見通しとは異なり、MotorolaのROKRに関するレビューはせいぜい賛否両論のレベルに留まっている。

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