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19歳でノルウェー船のクルーとなり、世界中を旅してまわったラモン・サンペドロにとって、海は世界へ向けて開かれた広大な扉だった。しかし6年後の1968年、25歳の彼は岩場から引き潮の海へダイブした際に海底で頭部を強打、首から下が完全に麻痺してしまう。以来、家族の世話を受けて、ベッドの上で26年を過ごしてきたラモン。彼に出来るのは部屋の窓から外を眺め、想像の世界で自由に空を飛ぶことと、詩をしたためることだけ。そしてラモンはついにひとつの決断を下す。それは、自ら人生にピリオドを打ち、本当の自由を獲得することだった。ラモンは、尊厳死を支援する団体のジェネを通じて女性弁護士フリアと対面し、その援助を仰ぐことに。また一方で、貧しい子持ちの未婚女性ロサがドキュメンタリー番組でのラモンを見て心動かされ、尊厳死を思いとどまらせようと訪ねてくる。彼女たちはラモンの魅力溢れる人柄に惹きつけられ、生きること、死ぬこと、愛することの意味を模索していく。そしてラモンもまた、人生の意味について思いをめぐらせていくのだった。
「オープン・ユア・アイズ」で一躍脚光を浴び、「アザーズ」でハリウッド・デビューを果たしたアレハンドロ・アメナーバル監督が、一生の半分をベッドの上で過ごし、自ら死を望んだ実在の人物、ラモン・サンペドロの手記「LETTERS FROM HELL」を映画化。今もなお、スペインでは法律で認められていない「尊厳死」をめぐり、生と死の意味を問いかける重厚かつ感動的なヒューマン・ドラマだ。 主演のハビエル・バルデムは、実年齢より20歳以上も年上のラモンを5時間の老けメイクを施し熱演。首から上だけで複雑な心情を見事に演じきり、ゴヤ賞(スペインのアカデミー賞)の主演男優賞に輝いた。
この他、アカデミー賞最優秀外国語映画賞、ゴールデン・グローブ賞最優秀外国語映画賞、ベネチア国際映画祭主演男優賞&審査員特別賞、ゴヤ賞過去最多15部門ノミネート中14部門受賞など、世界の映画賞を総なめにしている。特典にはメイキング、監督のコメンタリー、ラモン・サンペドロ本人のドキュメンタリー映像、監督インタビューなどが収録され、監督の作品に対する熱い気持ちが伝わってくる。
アレハンドロ・アメナーバル監督全4作品、「海を飛ぶ夢」「アザーズ」「オープン・ユア・アイズ コレクターズ版」「テシス 次に私が殺される コレクターズ版」を収録した「アレハンドロ・アメナーバル【4】クアトロ・コレクションズ」も同時リリース。
関連サイト:http://umi.eigafan.com/(公式サイト)
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