日本音楽著作権協会(JASRAC)は6月1日、ポッドキャストなどダウンロード型で提供される音楽番組についての著作権料率を発表、同日より利用許諾を開始した。
発表された料率においては、DRM処理され特定機器/一定期間しか再生できない主に音楽のみのファイルを「有期限ダウンロード」と、ポッドキャストなどトークと楽曲で構成されているファイルを「音声番組」とに区別したうえで、こまかく料率を定めている。
従来、JASRACが管理する楽曲/コンテンツをダウンロード配信する場合は、1曲・1ダウンロードあたり5.5円〜7.7円程度の著作権利用料が必要とされていたが、再生制限の設けられた楽曲やコンテンツの料率を引き下げるほか、ポッドキャストについては番組単位での課金を行うことで、コンテンツの流通を促進したい考えだ。
有期限ダウンロードについては再生期限が7日以内か30日以内かで大きく区別され、広告収入の有無、音楽を主とするかしないかなどで料率が細かく変動する。最も金額が小さい場合は1曲(コンテンツ)あたり2.8円。
音声番組については、楽曲のみで構成される場合を除き、1曲あたりではなく1番組あたりの料率が適用され、再生期間制限の有無、広告収入の有無などで細かく変動する。最も金額が小さい場合は1番組あたり3.5円、または0.8円×曲数(いずれか金額の多い方が適用される)となっている。詳細は以下の通り。
有期限ダウンロード(音楽を主とする場合)/1曲あたり
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再生期限 |
情報料及び広告収入あり |
広告収入のみあり |
収入なし |
30日以内 |
情報料の5.6%または5.6円/曲(いずれか金額の多い方) |
5円 |
4.5円 |
7日以内 |
情報料の4.5%または4.5円/曲(いずれか金額の多い方) |
3.85円 |
3.5円 |
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有期限ダウンロード(音楽以外の著作物を主とする場合)/1曲(1コンテンツ)あたり
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再生期限 |
情報料及び広告収入あり |
広告収入のみあり |
収入なし |
30日以内 |
情報料の4.5%または4.5円/曲(いずれか金額の多い方) |
3.85円 |
3.5円 |
7日以内 |
情報料の3.6%または3.6円/曲(いずれか金額の多い方) |
3.2円 |
2.8円 |
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音声番組(1番組/1ダウンロードあたり)
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再生期限 |
情報料及び広告収入あり |
広告収入のみあり |
収入なし |
なし |
収入の7.7%または7.7円、または3.8円×曲数(いずれか金額の多い方) |
6.6円または3.3円×曲数(いずれか金額の多い方) |
5.5円または2.7円×曲数(いずれか金額の多い方) |
30日以来 |
収入の5.6%または5.6円、または1.4円×曲数(いずれか金額の多い方) |
5円または1.2円×曲数(いずれか金額の多い方) |
4.5円または1.1円×曲数(いずれか金額の多い方) |
7日以内 |
収入の4.5%または4.5円、または1.1円×曲数(いずれか金額の多い方) |
3.85円または0.96円×曲数(いずれか金額の多い方) |
3.5円または0.8円×曲数(いずれか金額の多い方) |
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- JASRAC、2005年度の徴収金額は2年連続の1100億円越
日本音楽著作権協会(JASRAC)は定例会見を開催し、2005年度の事業内容を報告した。徴収金額は1135億円と2年連続の1100億円越え。音楽のネット流通にも期待するが、録音録画補償金問題などの著作権関連議論については、これまでスタンスを崩さず。
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