高いコストパフォーマンスで人気のサムスン液晶テレビに、40V型の新モデル「LN40R71B」が登場した。光沢のあるピアノブラックを全身にまとい、スピーカーは本体内へと隠されたのだが、実はこの機構こそが、デザイン面でもアクセントを演出している。
サムスンの液晶テレビに、さらなる大画面モデルが追加された。同社では、これまでにも46V型「LT46G15W」や40V型「LT40A13W」といった製品を販売してきたが、いずれも液晶テレビのフラッグシップとして投入されたハイエンドモデルであり、価格も100万円近いものだった。
今回発表された40V型の「LN40R71B」は、その型番が示すとおり、32V型液晶テレビ「LN32R51B」の流れを汲む製品だ。皆さんご存じのこととは思うが、この「LN32R51B」は基本性能重視のシンプル構成にすることで、高いコストパフォーマンスを実現し、幅広い人気を獲得してきた。そのため「LN40R71B」も、40V型という大画面を手軽な存在へと変えてくれる製品として、大いに期待される。
もっとも同じ流れを汲むといっても、「LN40R71B」はかなりの変貌を遂げて登場してきた。まっさきに目をひくのは、そのデザインだ。スタンドから本体へと立ち上がる独自の「V-line」をはじめとして、全体のシルエットこそ従来と同様ではあるが、それ以外の点では、まったく別物といってもいい仕上がりになっている。
従来、シルバー/ブラックを基調としていたカラーリングは、光沢のあるピアノブラックへと変更された。この「High Glossy Coating」と呼ばれる表面仕上げは、目に触れる機会が多い前面部分のみならず、背面を含む全体へと施され、どの角度から眺めてもシームレスな印象となっている。こうした光沢ブラックはピアノブラックとも呼ばれ、高級感を醸し出すための仕上げとして人気が高い。ただ、最近は採用製品が多すぎるせいか、逆に光沢ブラック一辺倒ではやや単調に感じてしまう可能性もある。
しかし、「LN40R71B」では、V-lineを構成するボトム部に配したインディゴブルーがアクセントとなり、外観を引き締めている。また、このインディゴブルーはややメタリックな仕上げで、しかも、斜面になっているため、光の当たる角度によって見かけの濃淡が大きく変化し、時間や場面に応じて、異なった趣を与えてくれるのだ。
そして、このアクセントはデザイン目的だけでつけられたものではなく、実は重要な機能ともなっている。つまり、スピーカー部を“隠す”ための仕掛けだ。「LN40R71B」では「Hidden Speaker System」をうたい、スピーカーが本体のベゼル部分に内蔵され、音は下に向けて出力されている。これを前方へと送り出すための反射板の役割を果たすのが、インディゴブルーの斜面というわけだ。
また、細かい部分だが、本体のすべての角に対して、丸みを帯びるように面取り加工が施されているのは、ありがたい配慮といえる。40V型となると、床への直置きも含め、やや低い場所へ設置される場合も多くなると思われるが、角張った箇所がまったくといっていいほど存在しないため、特に子供がいる家庭では不安を低減できるに違いない。
スタンドは従来と同じく着脱が可能な機構だが、取り付けられた状態で梱包されており、見かけも固定スタンドとしか思えないほど、本体と一体化している。従来から大きく改善された点としてはスイーベルへの対応だ。左右各20度までの首振りが可能となる。
また、質量は40V型とは思えないほど軽く、本体のみで17.8キロ、スタンド込みでも22.8キロに収まっている。同時発表で32V型の「LN32R71B」もリリースされたが、こちらは本体のみで12.8キロ、スタンド込みで14.8キロと、「LN32R51B」と比較すると約3キロの軽量化を果たした。
映像については、従来の傾向をそのまま引き継いでおり、色鮮やかでメリハリのきいた絵を提供してくれる。もちろん、液晶テレビに最適な映像をつくりだす高画質処理チップセット「DNIe(Digital Natural Image engine)」も継承ずみだ。
しかも、この新モデルではコントラスト比がさらに向上し、5000:1となった。明るい部分はより明るく、暗い部分はより暗く、映し出してくれる。また、動きの表現に関しても、画面サイズの小さい「LN32R51B」と見比べても、違和感を感じることが少ないようだ。液晶の応答速度は8msである。
もう1つ興味深い点といえば、ギミック的な仕組みが目を引くスピーカーの奏でるサウンドだろう。音質こそ一般的なテレビの内蔵スピーカーの域にはとどまるものの、「Hidden Speaker System」を採用した弊害などはまったくない。むしろ、よりストレートに伝わってくる印象で、また、音と画面の一体感が高まっているので、映像作品に没頭しやすい。
今回、この「Hidden Speaker System」を実現するために、同社では音響技術を結集し、「DACS」(Directionalized Acoustic Chamber System)を開発した。音響の指向性を解析し、音の時差を最小化することで、部屋のどの場所からでも迫力のある音声を楽しめるようにしたという。
従来からの機能には特に触れなかったが、当然ながら、HDMI、コンポーネント、D4、PCという4つのHD映像対応接続端子を含む、豊富な入力端子を装備しており、また、XBOX360などの家庭用ゲーム機との相性のよさも、この製品の特徴といえる。
新たなデザインを身にまとい登場したサムスンの液晶テレビ2機種。気軽に導入できる32V型の「LN32R71B」か、それともやはり、40V型大画面の「LN40R71B」を選ぶべきなのか。いずれにせよ、デザイン、そして、機能で、ユーザーに“満足”を提供してくれるのはたしかだろう。
日本サムスンは、液晶テレビ「Bordeaux(ボルドー)」の予約販売を記念して、キャンペーン期間中に「LN40R71B」または「LN32R71B」を予約した人を対象に、抽選でソニー製地デジチューナー搭載DVDレコーダ「スゴ録RDZ-D70」(1名)またはサムスン製デジタルオーディオプレーヤー「YH-820MC」(3名)をプレゼントする「Bordeaux」予約販売記念Wチャンスキャンペーンを実施する。
キャンペーン期間は、9月12日(火)〜10月12日(木)。詳細はこちら。
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提供:日本サムスン株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年12月31日