　IMFで新人スパイを育てながら、婚約者のジュリアと幸せに暮らすイーサン。そんなとき、元教え子が敵の手に落ち、彼女を救出するため、イーサン率いるチームはベルリンに飛ぶ。作戦は成功するが、頭部の爆弾除去に失敗し、彼女を失ってしまう。彼女の遺した情報から、国際的武器商人デイヴィアンの名前が浮上し、彼を追ってバチカンへ。華麗なチーム・プレイで逮捕に成功するが、護送中に武装ヘリの襲撃に遭い、取り逃がす。その上、ジュリアも誘拐されてしまい……。

　メガホンをとったのはテレビ界の寵児、J．J．エイブラス。「フェリシティの青春」に続き、「エイリアス」も大ヒット。これがトムの目にとまり、今回の大抜擢となった。その後の「LOST」はエミー賞を獲得し、日本でも一大ブームを巻き起こした。

　シリーズ1作目はブライアン・デ・パルマ監督らしいサスペンス、2作目はジョン・ウー節さく裂のアクション。今回はイーサンの私生活が初めてクローズアップされる。愛する人に正体を明かせず、ミッションと恋人との間で苦悩する彼の姿には親近感を覚えるはず。

　もちろんアクション・シーンも盛り沢山。ヘリの追撃戦や橋の上でのダイブ、24メートルのビルからのジャンプ、そして上海では走る、走る。今回もトム自身がほとんどのスタントをこなしたというから驚きだ。コンパクト型カメラなどの小道具や、変装・扮装など、いかにもスパイ映画的な魅力も漂う。

　キャストはトムの上司に「マトリックス」シリーズのローレンス・フィッシュバーン、婚約者に「キスキス，バンバン」のミシェル・モナハン、スパイ・チームに「マッチポイント」のジョナサン・リース・マイヤーズ、スーパーモデルのマギー・Qら。悪役を演じるのは「カポーティ」のオスカー俳優、フィリップ・シーモア・ホフマン。その圧倒的な存在感（ふてぶてしさ）はお見事。

　エンタメのあらゆる要素を詰め込み、最初から最後までクライマックスのような展開で休む暇なし。緻密さがない？大味？いやいや、そんなことは気にせず、素直に楽しみましょう。　

　なお、パラマウントは、トム・クルーズの功績に感謝を表して、10月6日を“トムの日”と制定。日本記念日協会に申請を行ない、正式に認定を受けた。これはハリウッド・スターとしては初の認定となる。

　さらに“トムの日”を記念して、キャンペーンサイト（ http://www.oricon.co.jp/pj/pj_106 ）を開設中。Web限定のCMを配信し、スペシャルゲストとして“トム”が登場する。トムはトムでも…。

関連サイト：http://www.paramount.jp/mi3/（公式サイト）

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M：i：III スペシャル・コレクターズ・エディション
発売日	2006年11月17日
価格	4179円
発売元	パラマウントホームエンタテインメント
販売元	パラマウントホームエンタテインメント
スタッフ	監督・脚本：J．J．エイブラムス／脚本：アレックス・カーツマン、ロベルト・オーチー
出演	トム・クルーズ、フィリップ・シーモア・ホフマン、ヴィング・レイムス、ビリー・クラダップ、ミシェル・モナハン、ジョナサン・リース・マイヤーズ、ケリー・ラッセル、マギー・Q、サイモン・ペッグ、ローレンス・フィッシュバーン
上映時間	126分（本編）
製作年度	2006年
画面サイズ	シネマスコープサイズ・スクイーズ
ディスク仕様	片面2層／2枚組
音声	(1)ドルビーデジタル／5.1chサラウンド／英語 (2)ドルビーデジタル／5.1chサラウンド／日本語 (3)コメンタリー
特典	「M：i：III」のメイキング／削除シーン／ジェネレーション：クルーズ／IMFの組織内部／「M：i：III」のアクション／「M：i：III」のプレビズ／変装のミッション／「M：i：III」の音楽／ムービーフォン：トム・クルーズ、J．J．エイブラムス／映画公開PRキャンペーン映像／劇場用予告編／TVスポット／フォト・ギャラリー／映画での輝き：クルーズ