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9.11同時多発テロを題材にしたオリバー・ストーン監督の意欲作「ワールド・トレード・センター」が、2枚組のスペシャル・コレクターズ・エディションとして2月23日にDVDリリースされる。価格は4179円。
特典は2種類のオーディオ・コメンタリー(オリバー・ストーン版とウィル・ヒメノ&スコット・ストラウス&ジョン・ブッシング&パディ・マギー版)、削除・追加シーン、ニューヨークとロサンゼルスの撮影の舞台裏、グラウンド・ゼロの再建、視覚効果、オリバー・ストーンのインタビュー映像など約200分以上を収録。
なお、HD DVD、Blu-ray Discも2枚組で同時リリース。特典内容はDVDと同じで、価格は各4935円。
2001年9月11日、運命の午前8時46分、世界貿易センター北棟に旅客機が激突した。警察官たちは全員本部に呼び戻され、緊急避難援助チームが結成された。港湾警察のマクローリン(ニコラス・ケイジ)は、ヒメノ(マイケル・ペーニャ)ら部下を引き連れて負傷者の救出のために階上に向かう。
ところが、その直後にビル全体が崩れ落ちてしまった。マクローリンとヒメノは奇跡的に一命をとりとめるが、瓦礫の下敷きとなり、重傷を負い、身動きさえとれない。無線も通じず、やがて衰弱していく。崩落や火災に見舞われながら、2人は互いの家族のことを語り合い、励ましあい、来るか来ないか分からない救助を待ち続ける。ビル崩壊を知った元海兵隊員のカーンズ(マイケル・シャノン)は、神が自分に与えた使命だと信じ、救助活動を行うために、ひとりNYへと飛ぶ。
映画は瓦礫の下敷きとなった2人の警察官と、錯綜する情報に不安と苛立ちを募らせるその家族の姿を追う。主演のニコラス・ケイジとマイケル・ペーニャは、わずかな顔の表情と声のみの演技で、息苦しさ、やり場のなさを体現している。
オリバー・ストーンはNY生まれだけに、事件への思い入れも強い。NYで撮影したいという監督の意向は受け入れられず、ほとんどがLAで撮影されたもの。ビル崩壊現場は、事件の当事者であるヒメノに取材して忠実に再現。また実際に救出にあたった50人以上もの警察官、消防士がエキストラ出演している。
今まで「プラトーン」「7月4日に生まれて」を撮ってきた監督だけに、政治色が色濃いかと思いきや、メインテーマは家族愛。とはいえ、まるでドキュメンタリー作品を見ているかのような衝撃映像。息をのむ現場の光景。炎と煙に包まれたタワー。報道だけでは決して知りえない血の通った真実のドラマが、ここにある。
関連サイト:http://www.wtc-movie.jp/top.html(公式サイト)
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