「圧倒的なハイビジョン化を進める」――スカパー!
スカパーJSATは2月14日、定例社長会見を催し、昨日発表した宇宙通信の統合と2007年度第3四半期の業績概況、および今後の施策について説明した。その中で同社の仁藤雅夫社長は、秋をめどに開始する予定の「スカパー!」(CS 124/128)ハイビジョン放送に関して、今後2年間で50チャンネル程度まで拡大する方針を明らかにした。
まず宇宙通信を子会社化するメリットについて、有料多チャンネル放送の基盤となる衛星事業の強化、および水平統合による効率化を挙げる。宇宙通信とJSATは業態が同じであり、衛星管制機能の集約や人員配置の効率化が可能だ。さらに衛星事業に基づく安定的な利益とキャッシュフローを利用し、多チャンネル放送のハイビジョン化など成長が見込まれる事業領域への投資を積極化するという。
CS124/128のハイビジョン放送は、秋頃にPPV(映画、サッカー、アダルト)とプレミアムチャンネルを中心に10チャンネル程度でスタートする予定だ。ハイビジョン対応STBは、地デジチューナーも内蔵し、HDMI出力やイーサネット端子を搭載。DLNAもサポートする。価格は3万円前後を想定しているという。
2009年秋頃には、さらに40チャンネル程度をハイビジョン化する計画。計50チャンネルまで増やし、「HDベーシックパック」などの料金プランを組成する。また2009年度以降に高機能型のHD受信機を投入するという。
昨年まで「2009年にハイビジョン30チャンネル」を目標としていた同社だが、事業環境の変化を踏まえてより高い目標を掲げたことになる。仁藤社長は、デジタルハイビジョンテレビの普及などにより、「放送事業者の意識が変わってきた」と指摘する。「現在、ハイビジョンへの参入を希望するチャンネルが90以上ある。124/128では圧倒的なハイビジョン化を進め、しばらくは他社(CATV事業者)が追随できない規模にするつもりだ」(同氏)。
一方、「e2 by スカパー!」(CS110)では、4月に「フジテレビCS HD」が開局してハイビジョン放送が合計5チャンネルとなるほか、「ムービープラス」と「LaLa TV」のHD化が決定している。
STBが必要ないe2は、同社のエントリー向けサービスと位置づけられているが、ことハイビジョン化に関してはスカパー!(124/128)に先行した。ただし、スカパー!のHD化が進むと各サービスの位置付けがより明確になるという。
「e2はハイビジョンの入り口。e2の加入者に対して“STBがあればより多くのハイビジョン放送を見ることができる”とアップグレードを提案できる」(仁藤社長)。
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